弁理士の将来性

弁理士の将来性
迷っています – ぷよぴょ
2014/05/25 (Sun) 04:02:27
僕は理工系学生です
情報通信工学を学びつつ、弁理士試験を合格し、
これから進化するであろう情報技術を特許の面からサポートしようと考えました。
しかし最近では弁理士の数の増加により価値が薄れてきているとの記事も見ました。
将来僕の描いたような仕事のスタイルで未来はあるのでしょうか?これだけが踏ん切りがつきません。
弁理士、将来性はどうなのでしょうか??
Re: 迷っています – 管理人
2014/05/26 (Mon) 12:24:05
未来はあると思います。
ただ、あなたが想い描いたような仕事のスタイルには、多分弁理士資格が必要ないと思います。
ご存知の通り、特許弁理士の半数近くは技術を文書化して特許庁に出願する仕事をしております。
残りの半数は、企業内で開発部と特許事務所とのやり取りを円滑化させるような仕事をしています。
そして、いずれも「技術を特許の面からサポート」しているわけですが、かなり遠い立場からのサポートです。
事務所勤務に至っては、出願する前及び特許になった後に関わることはほとんどありません。
というわけで、正直に言えば「技術を特許の面からサポート」している実感はほとんどないです。
技術進化の方向性に関わったり、特許訴訟に関わったりするためには、弁理士資格は必要ないので、必要になるとすると対特許庁手続きをする場面だけです。
ですので、多分資格はいらないと思います。
それでも興味があるのならば、試しに「工業所有権法(産業財産権法)逐条解説〔第19版〕」を眺めてみてはいかがでしょうか。
これを覚える気があれば、勉強を始めてもよいと思います。
なお、弁理士の資格(または仕事)がなくなる可能性は非常に低いと思います。
ただ、発明者数が減っているので、今後弁理士の価値が飛躍的に上昇することはないでしょう。
Re: 迷っています – 企業内弁理士
2014/05/27 (Tue) 06:43:38
学生さんが弁理士を目指す場合、多くの場合、誤解があります。
・特許業務の多くは、弁理士資格がなくてもできる
・有資格者だからといって、待遇がいいなどの経済的メリットはもはやない。
・それどころか、特許業務に携わっているのに、登録費用がかかるから、弁理士にならない合格者も大勢いる。その証拠に、キヤノンの例を引用します。キヤノンは知財でも有名な会社ですが、合格者の半分しか弁理士登録をしてないのです。
http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/pdf/newberisi/06_gijiroku.pdf
○長澤委員代理(中澤様) 長澤の代理で来ています中澤です。
キヤノンでは 35、36 人ほどの有資格者がおります。ただ、この中で実際に弁理士登録をしているのはそのうちの約半分ぐらいです。それはうちの会社が費用を負担するとなると、弁理士としての業務をやっていただくということになります。それこそ面接審査に参加するだとか、そういうことがしっかりできる人たちをそういう業務に当てていくということでございまして、全員分を負担するのは、登録料が高いこともありましてなかなかできないという現状もありますということを御理解いただければと思います。
「弁理士の数の増加により価値が薄れて」という記載から、合格すればいいことあるという漠然とした期待を持っている可能性が高いです。金銭的・時間的な労力と比べると、余りにも小さいといっていいでしょう。既にこの業界に足を踏み込んだ人なら目指す価値はあるでしょうが、そうではないなら、本当にこの業界を目指していいのか再検討した方がいいと思います。
合格しても登録しない人が大勢いる上の事情から、弁理士ではなくて、特許業務に興味あがるのかどうかで考えたほうがいいでしょう。
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コメント

  1. ひどい より:

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    弁理士の平均年収聞いたら、弁理士になろうなんて考え飛んじゃうじゃない?今じゃ500万以下だよ。昔と違って弁理士はエリートでもなんでもない。料金は買い叩かれ、仕事ばかり忙しく、期限に追われ、ワーキングプアだね。こんな下請け仕事するより、発明する側にまわった方が賢いよ。オレの場合、弁理士収入よりそれ以外の収入の方が断然上回ってるからね。弁理士に将来なんてない。

  2. ドクガク より:

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    コメントありがとうございます。
    さて、平均年収500万というのは当たっている金額だと思います。
    それでも、明細書書きが好きならば、目指すのも悪くはないでしょうね。
    単に金銭的な動機であれば、苦痛な仕事だと思います。

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