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年間独学スケジュール案

「年間独学スケジュール案」を公開します。

論文試験用の勉強としては、基本レジュメの読込(特実意商を一周読み込んで一回)と、論文の答案練習(特実・意・商について二問ずつ計六問で一回※特実は一問で用紙を二枚使うので、特実意商で週二枚作成)、論文試験の直前模試の受講をします。
短答試験用の勉強としては、条文の読込(特実意商を一周読み込んで一回)、不正競争防止法の内容暗記とパリ条約1~12条の全文暗記青本の読込(特実意商を一周読み込んで一回)、短答の過去問題集の解答(二回目からは誤答のみを解答)、短答試験の直前模試の受講審査基準の読込改正本の読込をします。

勉強方法

ほとんどの受験生がそうだと思いますが、私も暗記が嫌いです。そうは言っても、暗記をしなければ弁理士試験に合格できません。そのため、私は暗記方法をいろいろと工夫していましたので、勉強法を解説する前に紹介します。

リーディング暗記

暗記項目を1つの資料にまとめ、それを繰り返し読むことで暗記する方法です(音読しなくてもいいです)。暗記の際は、暗記できないことや、暗記しても忘れてしまうことが強いストレスになります。そこで、暗記することを意識せずに、ただ読むことだけを考えて行います。勉強ストレスが全く無いということはありませんが、暗記できなかったり忘れてしまったりといったストレスを軽減させることができます。また、ただ読むだけでも記憶には必ず残ります。これを繰り返すことによっていつのまにか覚えているという状態が理想です。

但し、1つポイントがあります。それは、読んでいる内容を理解しながら読むということです。言い換えると、流し読みをしないということです。読むだけといっても、漫然と読んでいるのでは効率が悪くなります。そこで、条文であれば、何故そのように規定されているのか等、思い出したり考えたりしながら読んで下さい。さらに、理解できない所は、必ず調べて理解するように心がけて下さい。ここで趣旨等を理解しておくことは、論文試験対策にもつながります。逆に、分からないまま放置してしまうと、記憶が薄れる原因となります。なお、調べてみてもどうしても分からなかった場合は、取り敢えず自己流の理解をして先に進んでも構いません。

※下の文章を4回読んで下さい。
「発明」とは、①自然法則を利用した②技術的思想の創作のうち③高度のものをいう。(特許法第2条)
これを読んだら、下の問題に○×で解答して下さい。
自然法則を利用した技術的思想の創作であれば、「発明」である。

正解は「×」です。上の問題には「高度のもの」という文言が抜けており、実用新案法上の「考案」の定義になっています(実用新案法2条1項)。ところで、上の問題を見たとき、多くの方はまず文章を短く感じたと思います。このような違和感を感じることが、短答試験に合格するのに重要なポイントになるのです。つまり、違和感を感じ、どこがおかしいのかを考える。そして、「高度のもの」が抜けていることに気づくわけです。

蛇足ですが、この内容を覚えたい場合、特許法上の発明はなぜ「自然法則を利用」していなければならないのか?「自然法則」とは何か?等を、考えたり思い出したりしながら読むのがポイントです。いずれも特許・実用新案審査基準の「産業上利用することができる発明」に書いてありますので、調べてみて下さい。

リスト暗記

共通の項目に分けることができる類似の内容がある場合、それを表にして財布に入れていました。特に、相違点が明確になりますので、一部が共通する場合に重宝します。また、コンパクトなので、外出時などの空き時間を利用するのにも使えます。蛇足ですが、人間は位置に関連付けると記憶しやすいそうですので、例えば、表の右隅に記載されていた等と覚えると良いかもしれません。

※たとえば、補正の時期的要件については以下のような表を作ることができます。
種類時期例外
特許特許庁係属中明細書、特許請求の範囲、図面、要約書等
実案特許庁係属中出願日から1ヶ月経過後
意匠審査・審判・再審係属中補正却下不服審判係属中
商標審査・異議申立・審判・再審係属中異議申立時は異議申立人による補正

付箋+四法対照法文集

受験生の方にお聞きしたお勧めの勉強法です。まず、四法対照法文集を購入します。そして、付箋に暗記項目を記載して条文集に貼り付ける、ただそれだけです。条文集を買い替えた場合でも付箋を貼り直せば済みますので、かなりお勧めです。

過去問解きまくり

受験生の方にお聞きしたお勧めの勉強法です。こちらも簡単で、過去問を解きまくるだけです。この方は、3ヶ月間で10年分(600問!)を7回こなして(計4200問!!)短答試験に合格しました。私には向いていませんが、過去問で勉強したいという方にはお勧めです。(オススメ:LEC:弁理士試験 体系別短答過去問集シリーズ

試験別勉強方法

以下、試験別に勉強法を解説します。
短答試験勉強法
論文試験勉強法
口述試験勉強法
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