企業弁理士VS事務所弁理士 座談会
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PA会が発行する雑誌「PA」の
第29号22頁~(平成22年10月)には面白い特集が載っている。
その名も『企業弁理士VS事務所弁理士 座談会』である。
実際に舌戦を行うわけではないのだが、思
い切った企画だなぁと実に感心した。
いくつか面白い内容を抜粋してみよう。
なお、個人的な感想だが、
おおむね正当な評価だと感じた。
興味があれば、ぜひ読んでほしい。
【企業弁理士と事務所弁理士との違いについて】
「企業の弁理士の仕事は、会社の事業に資する知財マネジメントにおいて、知財に関する幅広い専門性を発揮することだと思います。一方、事務所の仕事は、主に権利化までの業務において極めて高く深い専門性を発揮する点にあると思います。」(企業弁理士)
「事務所弁理士は技術分野は幅広いけれども内容は権利化のためのことが中心で、企業弁理士はやっている技術分野はその企業のものだけだから専門的で狭いけれども内容はマネジメントも含めて広い。」(事務所弁理士)
「事務所の弁理士は権利化のための職人さんで、企業の弁理士はその職人さんが作ってくれた道具をどう使うかを常に考えている人たち。」(企業弁理士)
「企業弁理士は、弁理士である前に企業の社員ですから、知財の専門性を発揮する仕事以外にも、一般社員と同じく、業務プロセス標準化、業務改善、判断手続、社内決済、予算管理、その他会社全体に関わる業務が発生します。また、複数の部署との連携が必要となります。一つの業務に集中するというよりは、常に複数の案件をかかえて、必要に応じて他部署と連携して平行して進めていく業務が多いと思います。」(企業弁理士)
「企業の仕事は比較的多岐にわたっているので、それぞれのアクションを短時間でやらなければならないですが、事務所は、明細書を書くときは一つのことに集中して深くやりますよね。」(企業弁理士)
「企業の弁理士は・・・製品の販売後や権利化後のことまで頭において行動するということになります。」(企業弁理士)
「企業の知的財産部では、特許調査の業務に時間を割いている点があると思います。」(企業弁理士)
「社内で重要な仕事の一つに、もうひとつ、社員教育があります。」(企業弁理士)
【企業弁理士の増加について】
「我々企業の弁理士は『社内弁理士を持つことのメリット』をわかってもらえるような仕事をやっていかなければならない。」(企業弁理士)
「明細書作成のような高い専門性・熟練が要求されるスキルは、そうそう身に付くものではないと思います。事務所の存在意義は十分にあると思います。」(企業弁理士)
「特許事務所にあまり魅力を感じられないのではないでしょうか。弁理士の人数が増えて、事務所が増えて、その中で勝ち残っていくために安値競争が激しくなり、そんな構造に魅力が感じられないのではないでしょうか。」(事務所弁理士)
【会派への参加と仕事の両立について】
「研修への参加費用は自腹です。」(企業弁理士)
「参加費用が自分持ちの点は、事務所も企業も同じのようですね。」(事務所弁理士)
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なお、本日の本室更新は「商標法68条の31」です。
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