知財業界のトリビア

知財業界のトリビア
今日は弁理士の日です。
昨年に引き続き弁理士の日を勝手に盛り上げるために、
ブロガーの皆様にご協力いただき、共通テーマで記事を書いております。
さて、今年は「知財業界のトリビア」をいくつか紹介したいと思います。
①ブラム・ストーカー作「吸血鬼ドラキュラ」の主人公は弁理士である。
「吸血鬼ドラキュラ」は、アイルランド人の作家ブラム・ストーカーが1897年に出版した恐怖小説である。この物語は、ドラキュラ伯爵の居城に招かれた英国人ジョナサン・ハーカーが恐怖の事件に巻き込まれるというストーリーである。
そして、平井呈一氏が和訳した「吸血鬼ドラキュラ」においては、ジョナサン・ハーカーの職業が英国弁理士であるとされている。また、この設定は、後の翻訳においても踏襲されていることがある。
ただし、実際には、「solicitor」（ソリシタ。英国では事務弁護士の意）を誤訳したものという説もある。
※「小説の中の弁理士と特許(2)」（JPAA）
②二・二六事件では、初代特許庁庁長官（特許局の局長）である高橋是清が暗殺されたが、この二・二六事件には弁理士も参加していた。
二・二六事件では、湯河原の光風荘も現場となっており、天皇側近の牧野伯爵が８名の別働隊に襲われている。その中には、民間人である弁理士水上源一が参加していたのだ。なお、水上源一には死刑の判決が下っている。
ちなみに、水上源一弁理士は、二・二六事件で襲撃を指揮実行した栗原安秀陸軍中尉と関係があったことから、本事件に参加することになったようで、埼玉挺身隊事件においても、その名前が登場する。
※「２・２６事件と湯河原」（湯河原町HP）
※「２・２６事件と湯河原」（たむたむホームページ）
③「発明神社」がある。
ただし、「発明学会元会長の豊沢豊雄氏が奉られている」ことからしてアレである。
また、実際に参拝できる分社としては、平成１６年１２月1日に発明神社本社より分社を受けた「秩父発明神社」がある。
その他、「三重発明神社」、「奥伊勢発明神社 」等の分社もあるようで、発明学会ビル屋上にある発明神社本社では、「発明神社大祭」も行っているようだ。
④特許庁制作の「発明の歌」がある。
作詞：井上赳氏、作曲：橋本国彦氏、歌手：平井英子氏・淺野常七氏であり、昭和９年に行われた特許法施行５０年記念行事で制作された。なお、日本ビクターのメタル盤から採録したカセットテープを特許庁図書館で聞くことができる。
※「支部特許庁図書館の思い出」（国立国会図書館※びぶろす 平成20年4月号）
⑤同じく「発明音頭」がある
作詞：島田磐也氏、作曲：水原英明氏、歌手：沖正美氏・艶香氏であり、昭和９年に行われた特許法施行５０年記念行事で制作された。なお、特許庁図書館に弁理士会寄贈のレコードが保管されており、カセットテープで聞くことができる。
※「發明音頭をご存じですか？」（特技懇）
⑥「TOKYOウォーカー（東京ウォーカー）」がある。そして、特許庁発行の「TOKKYOウォーカー（特許ウォーカー）」もある。
TOKYOウォーカーは、皆様ご存知の通り株式会社ＫＡＤＯＫＡＷＡが発売している著名な雑誌であり、『主に、東京を中心とした南関東地方（神奈川・埼玉・千葉）全域と山梨・静岡県の一部のグルメ・旅・映画・音楽情報や最新トレンド情報などを網羅している』（Wikipediaより引用）。
そして、TOKKYOウォーカーは、２０１５年６月１３日と１４日に東京国際フォーラムで開催された「TOKYO IP COLLECTION 2015」において配布された模倣品・・・ではなく、TOKYOウォーカー責任編集（株式会社ＫＡＤＯＫＡＷＡ編集制作）のフリー冊子である。
なお、両者のタイトルロゴは非常に酷似しており、明らかに需要者に混同を生じさせる使用態様である(なんつって)。
※「TOKKYOウォーカー」（JPO）
【告知】
弁理士の日記念企画にご参加いただいた方、その他の知財系ブロガーが集うオフ会を開催します。
7月21-31日の間で、時間は19時から21時位、場所は都内を予定しています（会費5000円程度）。
調整さん→「出欠を入力する」からご参加できますので、ブログ名、ハンドル名等のどなたか特定できる名前で入力してください。
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