弁理士試験-過去問のやり方

過去問のやり方
過去問題集の使い方 – ゆたか
2013/02/10 (Sun) 02:42:13
1、みるみる過去問題を使って短答試験の勉強しようと思います。でも、5年分の掲載のようです。10年分必要だという人がいますが、5年分では足りませんか?
2、過去問題は、何年も受験しているので枝ごとにやることは知っています。でも、枝をどのように読んでどのように解説を読んでやるのが効率的で合格に直結するのでしょうか?同時に、条文の読み込みも同時にやった方が良いのでしょうか?
3、効率的で合格に直結できる条文の読み込みのやり方は有りませんか?恥ずかしながら、条文の読み込み=1条から順番に単に読んでいくことというように考えています。
Re: 過去問題集の使い方 – 白服 URL
2013/02/10 (Sun) 23:06:13
勉強方法は、100人100様です。まず、誰の発言を信用するのか、ということを決めましょう。
思い出してみましょう。「10年分必要」、「枝ごとにやる」とは、誰の発言でしょうか?受験生でしょうか?合格者でしょうか?合格者の中でも、短期合格者でしょうか?長期合格者でしょうか?
また、勉強方法は、所詮は自分の体験の中からしか紡ぎだすことはできませんし、多くの場合、勉強方法と成果との因果関係は必ずしも明確ではなく、結果論になりがちです。他人の発言に振り回されないように注意しましょう。
以下、初回受験で短答合格した私の印象を述べます。
●1について:
手に入るすべての過去問をやりましょう。どのような訊かれ方をしても対応できるようにするためです。
過去5年分に抑える理由は、時間の節約でしょうか? 時間の節約よりも、10年分やることによるメリットのほうが大きいと思います。やるほど、勘所が分かってきて、解く速度も上がりますので、後半の年分は、それほど時間はかからないのではないかと思います。
また、過去5年分に抑える理由は、設問の問われ方がここ数年で変わってきているので古い問題をやってもしょうがない、と感じているからでしょうか? 設問の問われ方は、いつ何時変わると知れたものではありませんので、考えても仕方がありません。むしろ古い時代に逆行することも考えられますし。いずれにしても、我々がコントロールできる話ではありません。
●2について:
「枝ごとにやる」ということを私は知りません。設問ごと(5枝ずつ)にやるものだと私は考えていました。そうでないと、内容について例外的なことをどこまで考えるかということを、枝間のバランスで判断する感覚が養われないからです。
設問を読んでいる最中に、根拠条文を思い出しましょう。そして、答え合わせ後、〇×だけでなく、根拠条文もあっていたかどうかを確認しましょう。そして、その条文を読みましょう。その繰り返しです。面倒ですが、条文を読んでいると、細かな文言を少々誤って記憶していたことに気付かされます。
このため、根拠条文が載っていない過去問集は使わないようにしましょう。(そんな雑な過去問集はないとは思いますが…)
●3について:
条文を読むときに、明確な目的を持つことです。一条から順番に読む目的は何でしょうか? 私は二つあると思っています。一つは、条文の並び順を感じ取ること。各則のところは、手続きの順番に並んでいるな~ということを感じるでしょう。これは一回読めば十分に把握することができ、論文試験の根拠条文を引くのも速くなります。もう一つは、盲点をなくすことです。上記「2」に従えば、過去問を解くごとに条文を読むわけですが、それでもあまり問われない箇所について徐々に手薄になってきます。こういう時、条文を通して読むと、忘れかけていた条文も読むことになり思い出すきっかけになります。
●まとめ:
弁理士試験は、最終合格まで、平均で5年程度かかる試験です。効率を追求するのは結構ですが、それが単に、無駄な内容を学ぶのを避けたいという意味であるとしたら、その過程で得られないものが出てきます。
また、長い勉強期間では、初見の内容よりも、以前見た内容を繰り返し見ることが多くなります。つまり、受験生活では、復習の時間が圧倒的に多くなります。直前期は、ほぼすべてが復習であることでしょう。ですので、効率を追求するのであれば、復習する際の効率を高めることに注力するほうが、長い目で見れば効率的でしょう。例えば、物事を確認したいときに、サッと取り出してすぐに確認できるような資料をつくるとか。
私の考えはこんなところです。
Re: 過去問題集の使い方 – 管理人
2013/02/10 (Sun) 23:07:21
白服さん
回答への御協力ありがとうございます。
さて、以下私の回答です。
1.5年分でも合格できるでしょうが、私なら10年分を勧めます。
理由は、5年分では過去問を網羅できないと思うからです。
2.1枝1分程度の時間で、解説は読まずに解きます。
その後、解説を読んで答え合わせをします。
間違えた問題をチェックして、間違えなくなるまで何度も繰り返しやります。
この時、答えを覚えずに、回答の理由を覚えるように気を付けて下さい。
3.条文を暗記するのではなく、出題可能性のある部分を覚えるように「理解」することです。
正直、1条から暗記できる人など皆無といえるでしょう。
覚えなくとも、回答できればよいのです。
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コメント

  1. […] Re: 過去問の年数 – 管理人2020/02/21 (Fri) 08:33:0910年分であれば妥当といえます。とはいえ、法改正などもあるので、法改正に対応した問題集を使用することをお勧めします。参考: 弁理士試験-過去問のやり方 […]

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