すごい知財サービスEXPO2021に参加してみた-すごい知財サービスEXPO体験記-

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8/19-20の2日間にわたって開催されたすごい知財サービスEXPOに参加してきました。主催者の話によると、1000名以上の登録者がいたということで、知財業界という狭い業界においては大成功と言ってよいのではないかと思います。というわけで、楽しく参加させて頂いたすごい知財サービスEXPOについてレポートします。

会場の様子

すごい知財サービスEXPOは、オンライン開催ということで、会場は仮想空間oVice「オヴィス」を利用したものでした。まず、参加者が会場にアクセスすると、交流ラウンジに入ることになります。そして、交流ラウンジの下には、1列4ブースが5段の合計20ブースが並んでいます。なお、会場の詳細は、「「すごい知財サービスEXPO」会場内の歩き方[8.19-20]」での解説が秀逸ですので、こちらをご覧ください。

また、交流ラウンジのブースのほかに、すごい知財サービスEXPOにアクセス直後の画面下部から、他の展示社の商談ルームに行くこともできます。例えば、「知財の楽校」さんのブース(商談ルーム)は交流ラウンジの方にはなくて、アクセス直後の画面下部に表示されるバナーをスライドさせてバナーを表示させる必要があります。そして、バナーをクリックしてようやく商談ルームが表示されるため、探すのに苦労しました。この商談ルームの行き方については、どこかで大きく掲示しておいてほしかったです(あったのかもしれませんが、私は気が付きませんでした)。

一日目(8月19日)のレポート

すごい知財サービスEXPOの歩き方としては、①ブース(商談ブース)を訪問する、②セミナー(zoom)を視聴する、③交流ラウンジで開催されるピッチを聞きにいく、④知り合いに話しかける、の主には4つがあるように思います。そして、服装・時間を気にせず参加できること、空き時間に入退場できること、仕事をしながら参加できること、はオンラインならではの長所だと思います。また、oViceでは、話をしている方の近くにいるとその話を聞くことができます。そのため、話し手の周りで気兼ねなく他人の話を聞くことができるというのも、利点であると思います。

というわけで、19日は探索を兼ねて、ブース訪問から始めました。まず初めにお伺いしたのは、スマートワークスさんのブースです。正直、スマートワークスさんは、今回のイベントでシステムをもっとも使いこなしていたように思います。例えば、20日にはROOM(ブース内の小部屋)でライブ配信を始めていらっしゃいました、さすが酒井さんというべきか・・・。また、ブースには、受付担当者が常駐しており、初開催とは思えない手慣れた対応が秀逸でした。

蛇足ですが、交流ラウンジの最もよい位置には、NGBさんのブースがありました。このブースにも複数の担当者が常駐していて、入り口で戸惑っていると、NGBの担当者さんが声をかけてくれるという親切対応でした。ブースの位置という条件もありますが、入り口で参加者を捕まえるというのは、よい作戦だったのではないかと思います。

さて、スマートワークスさんに続いて、Markstoneさんのブースにお伺いしました。私の場合は商談というわけではなく雑談になってしまうのですが、オンラインならではの問題というか、名刺交換できないという点が気になりました。話をした担当者に後日連絡したいという要望もあるでしょうし、こちらの連絡先を残したいという要望もあるかと思います。そのため、名刺交換できないというのは、不満としては大きいです。そのため、20日は、Eightのオンライン名刺交換を準備して参加しました。とはいえ、相手がEightを利用していないことも多く、結局満足するように名刺交換することはできませんでした。

また、19日は、日本橋知的財産総合事務所さんのブースも訪問しようと思っていましたが、加島先生とはタイミングが合わなかったです。他のブースでも結構無人の場所が多かったので、お手伝いの方を準備してブースに常駐していただけるとよかったように思います。もしくは、ブース(商用ルーム)から、担当者を呼び出す機能が欲しかったです。とにかく、行きたいブースに人がいないということが多く、これは地味に不満でした(上記酒井さんのnoteで知ったのですが、会場内の人を検索できるようなので、これを使えばよかったかもしれません)。

また、19日は、セミナーにもいくつか参加しました。特に、若手弁理士と弁理士会会長の対談はなかなかの見ものでした。残念な点としては、セミナーの同時開催がないようで、各セミナーの時間が短い(40分?)だったことです。消化不良というか、よいところでセミナーが終わってしまうような感想を持ちました。この辺りは、主催者であるアスタミューゼさんのマンパワーが足りないような事情があるのかもしれません。

なお、20日には改善されていましたが、セミナーの開始告知が会場で音声として流れるのはあまりよいやり方とは感じませんでした。1時間に1回程度強制的に話を遮られるので、商談中であればかなり気になったと思います。ただし、20日には、告知を吹き出し(チャット機能)で出すようになっていましたので、この点は改善されていたようです。

二日目(8月20日)のレポート

20日目は、入り口のそばで、知財の楽校の玉利さんを捕まえて話を伺いました。なお、商用ルームについて知ったのはこのときです。玉利さんを含め、いろいろな方の話を聞く限りでは、商談に進んだ話もいくつかあったようで、イベント趣旨(マッチング)としても十分な成果があったようです。蛇足ですが、来年の開催も予定しているようですので、益々の発展が期待できそうです。続いて、IPTechさんのブースにお邪魔しました。IPTechさんでは、常駐の受付担当以外に、所員の方に積極的な参加を依頼しているようで、複数の方がいらっしゃいました。事務所の雰囲気や、採用について色々なお話をお伺いできて非常に有意義でした。

次に、知財塾さんのブースをお伺いしました。知財塾さんのブースには、大体上池さんがいらっしゃるので、困ることなくお話を伺えたのはよかったです。一人担当であっても、会場を動くのではなく(又はアカウントを分けて)、担当者がブースにいてくれると、訪問する側としてはありがたいです。また、知財塾さんのブースは、交流ラウンジからみて下のほう(下から2段目)でした。私が見る限り、にぎわっているのは、交流ラウンジの周囲であり、下のほうは人が少ないように見えました。この点、中央に交流ラウンジに代わるもの(例えば、ピッチのイベントスペース)があれば、もう少し人の流れが違ったように思います。ただし、上池さんのお話では、人の流れが気になるほど少なくはなかったそうです。

最後に、LEGAL JOB BOARDさんのブースに少しだけお邪魔しました。こちらのブースでも大体の時間にはどなかたがいらっしゃるようでしたが、仕事の合間に参加できるというオンラインならではの欠点というか、仕事が始まると離席してしまうことになるようでした。時間を気にせず参加できるのは、メリットでもありますが、担当者がいなくなってしまうというのはデメリットのようにも思いました。

ところで、20日のちょっとした事故として、展示社のブースのROOMに入って閉じ込められてしまいました。ROOMに入った状態では、ブラウザの画面下に出ているメニューから「ロック」すると、ROOMに鍵をかけることができるのですが、こうすると他の人はROOMに入れません。出るには、メニューの退室アイコンをクリックするのですが、このアイコンは、oViceの退出アイコンと同じなので、クリックをためらいます(というか、知らないとクリックしないような・・・?) 。誰でもROOMに入れるの良いのですが、他人がロックできてしまわないような工夫が必要なのではないかと思いました。

すごい知財サービスEXPOに参加した感想

二日間参加した感想として、想像していた以上にビジネスにつながる話がなされており、マッチングイベントとして非常に有望であるという印象です。とはいえ、運営側も展示社側も課題があるように感じましたので、今後の工夫がさらに必要になるのではないでしょうか。例えば、ブースについても、PDFの事務所紹介など、わざわざブースを訪問しなくとも手に入る情報が多いような気がしました。これだと、担当者がいないブースを訪問する動機に欠けるようにも思うので、何かしらオンラインイベントである特徴を活かした工夫があるとよいように思います。そういう点では、スマートワークスさんのROOMで行われたライブ配信は、素晴らしい企画だったと思います(ただし、同時視聴できる人数が少なすぎたような気もします)。

また、参加者の属性が分かりませんが、事務所所属の方がかなりいらっしゃったように思います(今後参加者の属性、例えば、企業・事務所の割合などについて公開していただければうれしいなぁ)。マッチングの観点からは、企業からの参加者が多数来場する方向にイベントが発展していけば、よりよいイベントになるのではないかと思います。

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