AFCPでの補正について記事紹介

AFCPでの補正について記事紹介
AFCP2.0の成果、補正の範囲についての検討」(日経BP 知財AWARENESS)
の記事を、抜粋しながらご紹介。
まず、AFCPでは、補正が受け入れられることが少ないということ。
RCE後に補正を審査して特許査定すると、$1,250となり、
AFCPで補正を審査して特許査定しても$150~$400にしかならないという事情があるらしい。
確かに、AFCPで補正がenterされることが少ないけれど、こういう事情がなのね。
『最終拒絶理由通知後(FOA後)に、RCEの申請とともに、その補正を審査して特許査定を通知した場合、その審査官には合計2.5ポイントが通知されます。これは時間にして25時間程度の作業と評価されます。一方、AFCPで補正が提出された場合、審査官は3時間以内に審査を終了して特許査定を通知することが要求されており、得られるポイントは0.5ポイントとなります。同じ補正が提出された場合に、AFCPでの補正を拒絶し、RCEとすることで、審査官は5倍のポイントを得ることができるのです。なお、このポイントを給与に換算すると、RCEでは$1,250程度、AFCPでは$150~$400程度と計算できます。』〔引用ここまで〕
じゃあどの程度補正できるの?っていうのは、
「時間で結論付けられる範囲」を目安にすればよいらしい。
つまり、補正後のクレームを読んで、
明らかに登録または拒絶できるレベルじゃないと補正できないってことだよね。
『AFCPプログラムは審査官に3時間の時間を付与し、FOA後の補正の範囲を拡大したものである。したがって、補正が可能な範囲としては、3時間で結論付けられる範囲でなければならない。』〔引用ここまで〕
より具体的には、6ワード以内で補正するとか言ってるけど、
あながち冗談ではないと思う。
もちろん、文字数を目安にしちゃあダメだけど、
感覚的には理解できるよね。
『昔の審査では、「FOA後の補正が認められるのは3 WORDSまで」という暗黙のルールが審査官の間にあったという。そして、AFCPプログラムにより、その範囲は2倍の6 WORDSに拡大した、といった説明を伺うことがある。』〔引用ここまで〕
あと、「上級審査官に対して判断の見直し請求」ができるんだって。
恥ずかしながら、知りませんでした。
条件は、①3回以上のOAが通知された案件、又は
②出願から5年を経過しても審査が継続している案件
とのこと。
『USPTOのルールでは、3回以上のOAが通知された案件や、出願から5年を経過しても審査が継続している案件については、上級審査官(Supervisory Patent Examiner)に対して見直しの請求が可能である(MPEP 707.02)。・・・担当審査官が経験の少ないJr. Examinerの場合にも、上級審査官に対して判断の見直し請求を行なうことは可能である。』〔引用ここまで〕
最期に、良い提案として、
RCEを条件として補正の交渉をするという手段が挙げられている。
確かに、審査官としては目先のポイント(時給)目当てで応じる可能性がありそうだ。
今度、現地に提案してみようかな?
『FOA後の対応としては、RCE前にインタビューを実施することが望ましいと考える。具体的には、FOA後であってRCEを申請する前に、インタビューを実施する。インタビューでは、「RCEの申請を準備しているけれども、この補正内容で拒絶理由が解消できていないのならRCEの申請については取りやめるかもしれない」と相談すれば、審査官の中には積極的に補正の是非について時間を使って考えてくれる人も多くいるという。審査官が積極的に対応してくれる一つの理由は、RCEが申請されれば審査官にそれなりのポイントが与えられる点である。しかも、数年後ではなく来月にRCEが申請されるという条件は審査官にとって魅力的といえる。・・・どの程度の補正が必要かについては、RCEを申請する前であれば審査官は他の時期よりも積極的に対応してくれることが期待できると考える。』〔「AFCP2.0の成果、補正の範囲についての検討」より引用〕
以上、なかなかの良記事だったので、
ぜひ読んでみてください。
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