弁理士試験-過去問の使い方について

過去問の使い方について
過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/12 (Tue) 17:02:22
資格の取得のための勉強方法についての本を読みました。そこには、過去問を全て正解の文章に書き直して、その正解の文章を何度も読むとよいと書かれていました。弁理士短答式試験でもこの方法は有効でしょうか?
Re: 過去問の使い方について – 白服 URL
2013/02/12 (Tue) 22:38:58
私は、その方法に近いことをやっていましたョ。(^o^)
短答過去問で、自分が間違えた問題の解説を、ノートにそのまま書き写します。重複を厭わずに、ひたすら書き写します。
その後、数週間~数か月経ったときに、見返します。このとき、自分にとって「当然の知識」として身に付いたと思われる文を、打消し線で消していきます。
何度も間違えた問題は、何度も同じ文が登場するので、自分の弱点として把握することができます。
この「書き写し」と「見返し」を繰り返します。
そうすると、消されていない文のみを読むことで、効率的に復習をすることができます。
そして、試験の直前期になっても残っている文が、自分の最後の弱点です。
私はこの方法が、知識の定着にたいへん有効であったと思っています。
Re: 過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/13 (Wed) 19:10:40
白服様、解説ありがとうございます。どうやら本に書いていたことは使えそうですね。白服様のやり方を実践してみようと思います。でも、過去問はできるようになっても、本試験では同じ問題が出ないので、対応できないのでは?と感じています。なにしろ、時間が足りません。短答は3時間で終わらせるのがベストらしいのですが、30分も余ったことがありません。全ての条文の要件と効果を正確に暗記していれば、スピードアップになるのでしょうかね?
Re: 過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/13 (Wed) 19:30:37
先ほどの続きですが、白服様は、得た知識をどのように本試験で活用されたのでしょうか?本試験では、問題文を読んで考えている時間はないですよね?例えば、本試験で問題を読んで条文を思い出すのに時間がかかったり思い出せなかったりという経験があります。そこで、本に書いてあったのは、過去問で似たのがなかったのかを思い出下リス他のでしょうか?活用経験談をお聞かせねがいませんでしょうか?
Re: 過去問の使い方について – 白服 URL
2013/02/13 (Wed) 23:03:51
こんにちは、白服です。
きょうこさんのレスで気になる点があります。
>でも、過去問はできるようになっても、本試験では同じ問題が出ないので、対応できないのでは?と感じています。
過去問について、根本的な認識を改めたほうがいいかもしれません。
過去問をやるのは、過去問の内容を覚えるためではありません。弁理士試験のレベルを知るためであるのはもちろんのこと、おもに、自分の知識を穴を発見したり、設問の問いかけ方から、条文の原則と例外の捉え方を体得するためです。
これらができれば、本試験のような初見の問題でも怖くなくなります。
本試験で行うのは、過去問との比較ではなく、自分の知識との照らしあわせです。自分の知識で解けなければ、条文の趣旨を考えて、もっともらしい回答を選択します。これは、日々の勉強でも行っていることですので、知識の「活用」というほどのものではありません。
知識がしっかり定着していると、条文を思い出す時間が不要になり、設問を素早く理解することができます。また、設問文を読んでいる最中に、先を予測できるようにもなります。すると、設問文を読んだ後、0秒~2秒で〇×の結論を下せるようになります。
(もちろん、29条の2や国内優先が絡んだ時系列問題は、図を書きながらじっくり考える必要があります。)
過去問や模試などで短答の問題60問を続けて解くとき、私はいつも2時間で解き終えていました。私は受験仲間がいなかったため、このペースが速いのか遅いのか不明でしたが、のちに、随分速いほうなんだと分かりました。
解くスピードが遅いのは、単純に、知識が定着していないのだと思います。合格者に、60問を解くのにかかっていた時間を尋ねてみましょう。そして、それを目指すのです。
試験中に、条文を思い出している時間は、全くの無駄といえるでしょう。この時間をゼロに近づけるべきです。
要件が一つ抜けた条文(設問文)を読んだときに違和感を感じられるようになれば、しめたものです。
Re: 過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/15 (Fri) 18:45:00
白服さん、解説ありがとうございます。2時間で60問はものすごいスピードだと思います。びっくりしました。
【要件が一つ抜けた条文(設問文)を読んだときに違和感を感じられるようになれば、しめたものです。】
の記載ですが、違和感を感じられるようになるには、どのような勉強方法が良いのでしょうか?
Re: 過去問の使い方について – 白服 URL
2013/02/15 (Fri) 21:12:04
違和感を感じられるようになるためには、条文に慣れることが必要と思います。
例えば、以下の文字列に対して違和感を感じるでしょうか?
 あいうえお
 かきくけこ
 さしすせそ
 なにぬねの
 はひふへほ
 まみむめも
小さい頃から刷り込まれているリズムが狂う感覚がしませんか?
この文字列に、違和感を感じるのは、なぜでしょうか?
もちろん、究極的には、記憶に依っています。しかし、意識して記憶を働かせる以前に、なにか別の感覚で「おかしい」と感じるのではないでしょうか?
この感覚は、言葉で上手く表現しにくいものです。
条文に慣れると、そんな感覚が磨かれてきます。過去問をやるたびに条文を確認していると、自然とそうなります。
Re: 過去問の使い方について – 管理人
2013/02/15 (Fri) 21:35:29
白服さん
いつもありがとうございます。
「あいうえお」の例え、私も同じようなことを考えていましたw
さて、漠然と法律の話をします。
法律は趣旨にのっとて規定されたルールみたいなものです。
そして、ルールに規定されていないことが起きた場合には、趣旨から判断して妥当な結論が出されます。
だから、理屈上は法律の趣旨を完璧に把握すれば、条文を知らなくてもすべての答えが導き出せます。
「違和感を感じる」というのは、こういうことが何となくできる状態だと思います。
物事の善悪が判断できる感じと似ていますね。
Re: 過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/16 (Sat) 02:20:02
白服様、管理人様解説ありがとうございます。
1、【過去問をやるたびに条文を確認していると、自然とそうなります。】との記載ですが、単に条文を見るだけでは身に付いませんよね?どのように見れば良いのですか?
2、【だから、理屈上は法律の趣旨を完璧に把握すれば、条文を知らなくてもすべての答えが導き出せます。】の記載ですが、条文全ての趣旨(項とか号)については青本に趣旨がないものもありますよね。そのような場合は、どのようにすればよいのですか?
私は、先使用の趣旨が公平の見地だと覚えましたが、いざ過去問を解くとどうしても正解に導けません。正解に導く道筋が作れていないと言った方が良いと思うのですが。
3、このサイトに大変感謝しています。他の人の質問についても見ることができ、勉強になることやしらなかったことをしることができるからです。大変ありがたいです。私も今まではLECの過去問題集を使っていたので、今年は心機一転みるみるを使っています。でも、いままでのコメントを見るとやはり10年分は必要と感じていて、都会に出て買い直そうかと考えています(2012年度用は持っているのですが)
4、白服さんの過去問の使い方にもびっくりです、他の人の回答で枝ごとではなく問いごとにやることは初耳でした。でも、条文を思い出してやるには、条文番号を思い出すということでしょうか?要件効果を思い出すということでしょうか?
5、【例えば、「審査官の配偶者が事件の当事者であるとき、審査官は除斥される」の正誤が特48条を知らなくても分かるような感じです。】ですが、私は、配偶者が当事者なんだから当然審査官は除斥されるだろうと考えてしまいます。そうすると、問題文に引きずられて正誤判断することになってしまいます。これが私の癖で、この癖をなくすためにどうやればよいのか分からない状況です。
5、短答試験の基準点が39となることを知ってから体重が12kg減りました。精神的にも不安定で不安だらけです。さすがに8回も受験するとなると精神的にも追い詰められています。
Re: 過去問の使い方について – 管理人
2013/02/16 (Sat) 18:35:51
1.単に条文を見るだけでは身に付いませんよね?どのように見れば良いのですか?
 →根拠条文と、その記載内容を確認するだけですが、読むだけというよりも、読んで納得するという感じですね。
2.青本に趣旨がないものもありますよね。そのような場合は、どのようにすればよいのですか?
 →何も全ての条文毎に趣旨を調べて理解しろという極端な話ではありません。
 青本にあるだけで足ります。なお、青本は条文毎に異なる趣旨を書いているわけではないですし、複数の条文についてまとめて書いてあったりもします。
3、都会に出て買い直そうかと考えています(2012年度用は持っているのですが)。
 →Amazon等ネットで買えそうな気もしますが、売ってないのでしょうかね。
4.条文を思い出してやるには、条文番号を思い出すということでしょうか?要件効果を思い出すということでしょうか?
 →思い出せるほうだけでよいと思いますが、絶対にそうしなければいけないとうものではなく、心がけだと思いますよ(あと本試でやるとタイムロスになります)。
5.問題文に引きずられて正誤判断することになってしまいます。これが私の癖で、この癖をなくすためにどうやればよいのか分からない状況です。
 →正答できれば何でもいいと思いますが、問題文を何度も読み返すのが原因だと思います。
 読み返す暇を作らないように、1問5枝を3分で解く練習をしてみたらどうでしょうか?
Re: 過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/17 (Sun) 00:19:48
管理人さん、コメントありがとうございます。管理人さんのご指摘を過去問演習するときに実行してみようと思います。
Re: 過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/20 (Wed) 02:30:56
皆さんのコメントを参考に過去問に取り組んでおります。
そこで、途中報告をさせてください。そして、改善点を教えてください。
1、枝ごとに問題を解いて、該当条文や知識を思い出して正誤判断をしています。思い出せない知識は、四法対照に年度と出題番号と必要な知識を記入して、条文を読んでいます。
2、2時間で40問を解けず、1時間で10問が今のスピードです。どうすれば、2時間で40問のスピードが出せるのでしょうか?
3、H24-37-2のような問題は、条文を暗記していないと正誤判断ができないのでは?と感じていますが、暗記しないでも正誤判断ができる方法があるのでしょうか?
Re: 過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/20 (Wed) 02:36:04
追記
問題文を読んで条文を思い出すのは、時間のロスにつながるというご指摘があったので、自分の知識不足(穴)をみつけるように過去問を利用しようと思ってやっています。そして、本試験でも党連でもそうですが、【知識で正誤判断をする】ということを基本に取り組んでいこうと思っています。
Re: 過去問の使い方について – 管理人
2013/02/20 (Wed) 11:03:41
まずはH24年の問題10問を30分、60問3時間で解くことを目標にしましょうか。
同じ問題を何度も解くわけですから、最初は時間がかかっても、繰り返すうちにできるようになります。
この時、答えを覚えるのではなく、正誤の理由を覚えるようにしましょう。
「・・・だから〇(or ×)」という感じです。
これを5年分なり、10年分なりやって下さい。
繰り返す内にできるようになります。
蛇足ですが、私も最初は10問で1時間くらいかかりました。
Re: 過去問の使い方について – 管理人
2013/02/20 (Wed) 11:59:29
H24問37枝2について書き忘れました。
これは比較的簡単な方です。
わざわざ「常に」と書いてくれているので、例外があるかどうかを検討します。
結局、「別段の定めがあるとき」を知っているのかどうかを聞いているだけですので、×となります。
ぶっちゃけ、「優先権の主張を伴う特許出願に係る特許を受ける権利に基づいて取得すべき特許権について、当該仮通常実施権の設定行為で定めた範囲内において、仮通常実施権が許諾されたものと常にみなされる。」だけで答えがでるので、前半部分はひっかけというか、単なる時間稼ぎですね。
http://benrishikoza.web.fc2.com/kakomon/h24tanto/h24toi37.html
Re: 過去問の使い方について – きょうこ
2013/02/20 (Wed) 21:50:06
管理人さん
返事ありがとうございます。
【まずはH24年の問題10問を30分、60問3時間で解くことを目標にしましょうか】
の記載ですが、LEC体系別をつかって、最初のページから進んでいます。
年度別の問題集のチェンジした方が良いのでしょうか?
【この時、答えを覚えるのではなく、正誤の理由を覚えるようにしましょう】
の記載ですが、間違えた問題で得た知識を四法対照に年度と共に記載しておいた方が良いですよね?今は、書きながらやっていますが...(時間がかかります)
そして、管理人さんの前のコメントにもあったように、条文を読むことも同時にやった方が良いですよね?
【例外があるかどうかを検討します。】
のコメントですが、試験会場で、例外があったかな?と考える時間はないと思います。
どうすれば、この手の問題に強くなれるのでしょうか?やはり、例外まで覚えておくことが必要ですか?
Re: 過去問の使い方について – 管理人
2013/02/21 (Thu) 09:06:10
①年度別の問題集のチェンジした方が良いのでしょうか?
→体系別でも良いです。要は10問30分を目指すということです。
体系別なら、10問30分ができるまで繰り返して、できたら次の10問に進むようなやり方がよいかもしれません。
②間違えた問題で得た知識を四法対照に年度と共に記載しておいた方が良いですよね?
→記載した方が良いですが、もう時間がないのでとりあえず過去問にマーク等しておいて、短答試験後に(必要であれば)書き写す方がよいと思います。
③条文を読むことも同時にやった方が良いですよね?
→もう時間がないので、初めて解くときだけ対応する条文を読むようにすればよいかと思います。
必要であれば記載とかマークも過去問にすればよいかと思います。
④例外があったかな?と考える時間はないと思います。
→考えるというよりも、知らなければ終わりです。
「常に」「場合はない」等を見たら例外を考える癖をつけるというだけですので、時間はかかりません。
⑤例外まで覚えておくことが必要ですか?
→必要ですが、過去問で出たところだけでよいと思います。
暗記するのではなく、覚えるまで何度も解く感じです。
【関連記事】
「過去問を使って条文を勉強」
↓クリックありがとうございます。
にほんブログ村 士業ブログ 弁理士へ


↓弁理士試験ならLECオンライン Wセミナーで資料請求してね↓
  
弁理士サイトはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました