弁理士試験-条文の暗記

条文の暗記
無題 – 奈保子
2013/03/23 (Sat) 17:08:04
はじめまして。掲示板を見させていただき、いろいろな方の質問と回答を参考にさせてもらっています。私も質問があります。短答合格の秘訣は、条文を勉強することというような内容をセミナーで講師の方が説明していました。口述試験を落ちて短答試験を受験した方はそろって高得点で昨年は合格されたそうです。でも、この掲示板では条文の暗記は推奨せず、理解を重視されていますよね?私も要件と効果の暗記は苦手で、すぐに忘れます(これが苦痛というかストレスになります)。でも口述の勉強をされている方はすべての条文の要件効果はすらすら言えるように頭の中に入っているから短答試験で高得点を取れるのでしょうか?
Re: 無題 – 白服 URL
2013/03/23 (Sat) 19:37:00
こんにちは。白服です。
勉強法に関する質問の多い「きょうこ」さんにも言えることですが、まず、「すべての~」という極端な発想に走ることをやめましょう。
「すべての~~~は必要か?」という質問は、あっさり否定されて終わりです。「すべての~」とか、「絶対に~」とか、「~のみ」とか、極端な考えは簡単に否定されます。また、否定された場合に、それは「まったく必要ない」という意味ではないので注意しましょう。「100%」の否定は、単に「100%でない」というものであって、「0%」という意味ではありません。
極端な表現は、不毛な議論に陥ります。そのような思考は、即刻、やめるべきです。
さて、それを踏まえたうえで、以下を読んでください。
我々が行動したり思考したりするとき、究極的には、記憶(暗記内容)に依っています。言葉を話すのも、歌を歌うのもそうです。
合格するには、暗記は必要です。しかし、すべての暗記は必要ありません。「理解」したり「趣旨」を覚えたりすると、暗記しきれない部分を補助することができます。
短答の問題を解く場合、解法は、大きく次の二つがあると思います。
 1.暗記に基づいて解く
 2.「理解」や「趣旨」に基づいて解く
正解を得るには、「1.」が確実です。「2.」でも正解を導くことは可能ですが、正解率は「1.」よりも劣るはずです。つまり、暗記量が多いほど「1.」を利用することができるので、高得点を得られます。
何もかも「1.」で決着できる人は極めて少数でしょう。したがって、「2.」の出番となります。上のほうで「しかし、すべての暗記は必要ありません。」と言ったのはこのためです。現実的に、「すべての」暗記は極めて困難だからです。
得点率は、「1.」>「2.」 です。
また、感覚的には、忘れやすさも、「1.」>「2.」 です。
暗記をさぼっている人、つまり、「1.」よりも正解率の劣る「2.」の割合が高い人は、合格が遠いでしょう。
暗記は必要です。
「1.」の割合を高めるには、少なくとも、忘れる速度よりも、覚えなおす速度のほうが上回っていないといけません。これができない人は、「2.」に頼らざるを得ないでしょう。
また、「暗記」しさえすればいいという極端な考えに走らないように念を押しますが、上記内容は、「暗記」ができれば「理解」も「趣旨」も不要という意味ではありません。試験で、「暗記」でカタがつく設問には「暗記」を優先適用して処理しているにすぎません。得点率も時間効率も高いからです。
「暗記」と「理解」・「趣旨」との比率は、個人の能力に応じて様々でしょう。バランスの悪い人は、合格は遠いと思います。短答は「暗記」の比率が極端に高い状態でも合格可能なのかもしれませんが、「理解」・「趣旨」もそれなりに有していないと、論文試験の壁が超えられないでしょう。
Re: 無題 – 奈保子
2013/03/24 (Sun) 00:08:28
白服さん、解説ありがとうございます。つまり、忘れる前に覚えなおすこと(何度も繰り返す)が重要なのですね。趣旨に頼って正誤判断することは本試験会場で、時間のロスタイムになると感じます。問題を読んだ瞬間に正誤判断が出来るようにならないととても時間内にすべての問題を解くことは不可能だと本試験を受験し続けてきて感じたことです。初めて読む問題をあの緊張感の中で瞬間的に正誤判断するには1が大事なんだと思いました。でも、2をおろそかにする考えではありません。おっしゃるように、私はすべての条文について1をやれません。ただ、過去問で聞かれた条文の文言のみの1は可能かな?と感じています。現在の私の状態は、過去問と四法対照のみを使って勉強していますが、問題文で問われると完全に暗記できている条文の文言のときは瞬間的に正誤判断できますが、暗記があいまいだと迷います。また、自ら条文の要件と効果をすらすら言える状態ではありません。口述試験ではないので、そこまで必要ない感じがセミナーの話を聞いているときにも感じました。どなたかの書き込みにもあったように知っているか知らないかだけで決まる試験だと思います。知っていることを正確にかつ大量にインプットしておく必要がありますよね?加えて、正確に瞬間的にアウトプットできないと点数につながりませんよね?これが一番苦心しているところです。条文の正確な理解とか知識の正確な理解とかセミナーで説明されましたが、条文の正確な暗記と知識の正確な暗記が実際のところだと思いましたが...。それに、条文の理解が重要と説明がありましたが、抽象的で具体的にどういう状態になると条文を理解が出来ていると自分で判断すればよいのか未だに不明です。
Re: 無題 – 管理人
2013/03/24 (Sun) 00:19:05
白服さん
回答への御協力ありがとうございます。
まず、私が推奨しないのは条文の全文暗記です。
常人には不可能ですし、それだけで合格できるわけではないからです。
一方、条文を暗記しないというのも推奨しません。
必要な条文は暗記するべきです。
ただし、口述試験とは異なり、短答試験では条文暗記が必要とされていませんので(できるに越したことはありませんが)、しなくても何とかなります。
というわけで、「できない人は無理してしない」というだけです。
それぞれ、その人に合った方法があるかと思います。
Re: 無題 – 奈保子
2013/03/24 (Sun) 01:03:12
先ほどの続きですが、自分で思うのですが、インプットのやり方(頭の中にきちんと整理して暗記する)とアウトプットのやり方(問題文を読んで瞬間的に思い出すこと)が下手なのだと思っています。何か上に出来る方法はないものでしょうか?
Re: 無題 – 奈保子
2013/03/24 (Sun) 01:08:08
管理人さん
回答ありがとうございます。無理は禁物ということですね。でも、無理をしないと解けない問題があるのも事実だと思います。どこまで無理をするのか、例えば、過去問で聞かれた用件や効果のみだけの暗記でよいのか、または条文のすべての要件と効果まで語呂を作って暗記するのか見極めが難しいです。ご自身では、この見極めをどのようになさったのですか?
Re: 無題 – 管理人
2013/03/24 (Sun) 20:58:05
短答試験に限って言えば、過去問で問われたところだけを覚えていました。
また、条文の暗記はやっていません。
(やっているうちに暗記してしまった条文はありましたけれど)
事例問題などが顕著ですが、条文の暗記だけで合格できるわけではないので、それに大きく時間を割くのは非効率だと思っています。
ただ、暗記した方が解きやすいのであれば、過去問で多く問われている条文を中心に暗記するのもよいかもしれません。
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「過去問の使い方について-まとめ-」
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