明細書の過剰品質(止)

明細書の過剰品質についての疑問
【宣伝】
ドジ系受験女子の4コマ」と、「メイド弁理士の4コマ」を応援して下さい!
先日、明細書について記事を書いたところ、
以下のように、思わぬ反響となってしまいました。
本日は、その後の反省等々について書いてみます。
品質問題?(「知財とか渉外とか特許とか」様)
「明細書の品質」について思うこと(「- Step into the future - 知財で未来を切り開く」様)
蓋し名言?(「知財とか渉外とか特許とか」様)
VE?(「弁理士・特許技術者oTToのBlog(ブログ)」様)
売りを何にするのか?(「自分が望んでいるお客様だけを引き寄せるコツを教えます!!顧客開拓請負人福永正也のブログ」様)
そもそもの、疑問の内容は以下の通りです。
『明細書が高品質かどうかを量るには種々の評価尺度があると思われるのに、顧客から要求されるのは『形式的正確性を備えているか』という客観的に評価しやすい尺度に限られていて、こればかり求められ、事務所側もこれに汲々とするというのは、付加価値の創造にも顧客便益の提供にもなっていないのでは』?
(「知財とか渉外とか特許とか」様より引用)
この疑問について結論を言うと、そもそも疑問自体が杞憂というか、弁理士業界全体を通して見て私が疑問に感じるような事態が生じているとは断定できなということです。
まず、弁理士業界全体を通して客観的に評価して高品質と言える明細書が多いとは言えないため、お客様のご要望・ご指摘は当然のものである可能性があります。
これには、自分の事務所を標準的な基準と誤解しがちであるという問題もあり、今後気を付けなければなりません。
(業界全体で低品質な明細書が多いとは、あまり考えたくありませんが・・・)
また、仮に自分が作成した明細書が高品質であるとしても、事務所全体で評価すれば至らない明細書があるために、品質の均質化が求められているに過ぎない可能性があります。
これについても、明細書の評価手法を批判しているだけでは何らの改善もなく、本質のはき違えという重大なミスといえます。
さらに、お客様のご要望を理解できていない可能性があります。
つまり、お客様のご要望とその真意と異なる可能性があります。
これは、お客様とのコミュニケーションを密にしていき、真の要望を把握しなければなりません。
これらの3点から考えるに、現状では少なくとも過剰品質の問題があると断定できるような状態ではないと思われます。
とはいえ、お客様の求める明細書と納品された明細書との格差は確実に存在していますので、それを「過剰」と評価するかは置いても、格差を埋める努力が必要であるのは間違いないと感じています。
ところで、今回諸先生方から頂いたご指摘の中で、一番心に響いたのが「ベストを尽くせば評価される」という点です。
裏を返すと、評価されていないということは、ベストを尽くしていないか、又は手抜きと思われているわけです。
いずれにしても、大きな問題であり、早急に対策を講じなければなりません。
というわけで、ひとまずこの話題は終了させて頂きます。
最後に、今回ご指導いただいた諸先生方にこの場を借りてお礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
↓クリックありがとうございます。
にほんブログ村 士業ブログ 弁理士へ


↓弁理士試験ならLECオンライン Wセミナーで資料請求してね↓
  
弁理士サイトはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました