Contents
使用教材
条文集(例えば四法対照法文集)青本(工業所有権法逐条解説)
改正本(産業財産権法の解説)
短答用レジュメ
問題集(参考:LEC 口述アドヴァンステキスト)
勉強方法
論文試験合格レベルの知識をお持ちの方は、それぞれのやり方があると思いますので、やりやすい方法で勉強するのが良いと思います。強いていうならば、短答試験時の状態に戻すつもりで勉強を行えばよいと思います。よく言われることですが、条文や趣旨、要件、定義についての暗記が要求されます。但し、条文の完全暗記までは要求されませんので、要点を押える程度に覚えて下さい。【参考】
※「平成19年度口述試験の再現」
口述模試
口述試験対策として最重要なのが、口述模試です。口述模試を行っているのは、LEC等の受験機関、PA会や弁理士クラブ等の弁理士会の各会派、その他私ゼミ等です。それぞれ、インターネットを使って予約や口述模試の詳細な情報を取得することができますが、口述模試の受講可能人数の制限がかなり厳しいため、論文試験合格発表後すぐに、予約をする必要があります。なお、弁理士会の各会派の口述模試は、事前登録を行った受験生にのみその日程や参加資格が与えられケースもあるので、論文試験の合格発表の1週間前には登録を済ませて下さい。回数的には3~5回、できれば5回受けたほうが良いと思います。※以下、H30の情報ですのでリンク切れ時はググって下さい。 弁理士クラブ ※事前登録制
弁理士同友会(名古屋会場)
南甲弁理士クラブ(東京)
南甲弁理士クラブ東海支部(名古屋)
春秋会(東京) ※要パスワード
LEC
稲門弁理士クラブ ※早稲田大出身限定
PA会(東京・東海地区)
TAC
勝ちどきゼミ(口述急上昇)
特に、口述試験開始の1週間前に行われる模試を受けておくと、試験慣れした状態で口述試験に望めるので良いでしょう。オススメの口述模試は、LECと弁理士クラブです。LECは評価項目が細かく分けられているので、問題点を把握するのに役立ちます。また、弁理士クラブは一日で二回模試を受けることができるので便利です。なお、残念ながら口述模試の予約を取れなかった場合、私ゼミで模試を行っているところもありますので、あきらめずに探してみてください。
試験時の注意事項
①模擬試験の話ですが、ほとんどの試験官は沈黙することで大きく減点していました。そのため、質問に対して長時間沈黙してしまう位なら、分からなくてもとりあえず何か回答する方がよいです。また、考える時間を作るために、問題を聞きなおすという手段もあります。ところで、口述試験時には試験官に許可を得て法令集を見ることができます。人によっては、法令集を見るとC判定(不合格)になるという方もいますが、私は沈黙するよりも見る方がましだと思います。②完全な回答よりも簡潔に短く回答することがより良いです。解答が長いと試験官が理解しにくいようで、聞き返されることがあります。例えば、「特許法50条の2の通知を受けた際の制限は何か?」と聞かれた場合、 17条の2の補正制限を列挙するのではなく、「最後の拒絶理由の通知時と同じ補正の制限を請けます。」と回答するのが良いです。なお、この後に試験官から、「具体的には何ですか?」と聞かれるのを予測して、心構えをしておきます。
③回答後に「他にありませんか?」「本当にそうですか?」等と言われた場合、基本的には回答が足りない又は間違っています。しかし、試験官による、問題の言い間違い、聞き間違い、聞き逃しもありますので、間違っていないと感じた場合は、焦らずにもう一度丁寧に回答して下さい。その他、間違っている場合は、試験官がヒントをくれますのでので、焦らずに回答してください。
④試験官の中には機嫌が悪い試験官(途中で怒り始める等)や非常に質問内容が分りにくい試験官もいます。残念ですが、このような試験官に当ってしまったら、不運と思って他の科目での挽回を考えた方が良いです。また、過去問に無いような難問に当たってしまうということもあります。口述試験の勉強範囲を絞り過ぎないように、一通り全範囲の復習もして下さい。。
スケジュール
選択科目の終了後1月(8月)口述試験の勉強期間としては3週間程度でも足りるので、8月の間はオフ期間とします。
9月~論文試験合格発表
口述試験の勉強に余裕を持たせるために、9月に入ってから論文試験合格発表までの間に、短答用レジュメと改正本の読み返しを1回行います。より安全を求めるならば、この期間に論文試験用の要約集や青本を一読して下さい。なお、改正直後は必ず改正箇所が出ますので、忘れずに確認をして下さい。
論文試験合格発表~口述試験1週間前
合格発表後は、受験機関の口述再現問題集を使って口述試験の出題傾向をまとめると共に、短答用レジュメの編集を行います。そして、これの読み返しを3回行います。
口述試験1週間前~口述試験日
最後の条文暗記を行います。これが最後の勉強ですので、悔いの無いように頑張って下さい。
口述試験日
口述試験当日に特に気にすることはありませんが、試験中の待ち時間にドリンクを飲むことができますので、持参すると良いでしょう。但し、飲む際には職員の許可が必要です。なお、試験当日に職員からも注意をうけますが、以下の流れを練習しておいたほうが良いです。
①ノックして入室
②荷物を荷物置き場に置く
③机の前で受験番号及びフルネームと、「よろしくおねがいします」を言う
④試験官の「どうぞ」の後に「失礼します」と言って座る
⑤試験終了後「ありがとうございました」と言い退室