知財戦略コンサルティングシンポジウムの感想

昨日、「知財戦略コンサルティングシンポジウム2009」に参加しました。
なお、今週末の本室の更新は「LECの最新キャンペーン!!」です。
れっくすさま。のブログ(はぐれ研究員の咆哮。)でも掲載されていましたが、なかなか面白かったです。
全体を通して、実りのあるシンポジウムで、参加してみてよかったです。
まずは、基調公演。
これは同じ内容を聞いたことがありましたので、若干退屈でした。
いつも上手に話される方なのですが、昨日は時間内に終わらずに延びてしまいましたね。
で、結論を言うと、「知財コンサルは、経営課題を解決するために行うべきだ」という話です。
確かに、そうでないとお金を支払う気がしないですからね。
これは、本当に重要なことだと思います。
続いて、一番の収穫だったのが、知財コンサルの支援事業について報告する事例紹介です。
コンサルタント側、顧客側それぞれの話が聞けて、非常に面白かったです。
この事例紹介では、5-6人1チームの知財コンサルタントが、支援対象企業の経営課題のヒアリングし、→支援テーマ選定し、→実際の支援に入るというやり方でした。
限られた時間での報告だったので、報告しきれない部分もあったと思います。
例えば、経営課題に対して、どういう理由で支援テーマを決定したのかという辺りは、もっと説明が欲しかったです。
で、それを考えても、正直、知財コンサルに良い印象は持てなかったですね。
つまり、「それで、結果はどうだったの?」と思いました。
知財コンサルは、目に見える結果が出にくく、結果が出るにも数年の時間がかかります。
確かに、それは分かります。
しかし、目にも見えず、結果がいつでるのかも分からないような仕事に、お金を支払ってくれるでしょうか?
基調講演をなさった先生には、以前お話を伺ったことがありますが、その時おっしゃっていたのが、「弁理士にとっての知財コンサルは、出願業務の付加価値だ」ということです。
つまり、知財コンサルに対して報酬をもらうのは難しいということです。
この点、次の特別公演で支援を受けた企業がおっしゃっていた意見が、最も印象的でした。
それは、「社内のPDCAが回るように実践を重視して欲しい」、「知財コンサルの利益が目に見えるようにして欲しい」という意見です。
企業としては、もっともな意見だと思います(よくあの場でそういうことが言えるもんだと、変に感心しましたが・・)。
そして、「知財コンサルに報酬を支払うか否かは答えにくい」という言葉。
私はこれを、「知財コンサル支援程度の内容ならば、報酬は支払えない(支払う価値がない)」と捉えたのですが、いかがでしょう?
結局、この会社はその後、都の支援アドバイザーによる支援を受けているということでしたが、本音の部分は分かりません。
しかし、その部分が本当に知りたい部分だと強く思います。
一方、最後のパネルディスカッションでは、知財コンサル支援を受けたベンチャー会社が、支援を継続して欲しいともいっていました。
それも、同じコンサルタントに無料でやって欲しいと・・・。
コチラの場合、支援に価値がないという意見ではなく、支払う余裕がないということだと思うのですが、(私の印象として)ここまで逆の感想がでるのは非常に興味深いと感じました。
個人的な推察では、知財活動がすでに軌道に乗っている企業では、「即効性の/結果が目に見える」支援が必要とされている。
一方、ベンチャー企業では、「継続的な/安い」支援が必要とされている。
ということなのだと思います。
前者の支援については、コンサルタントとしての高い能力が要求され、かなり困難だと思います。
一方、後者の支援であれば、例えば、国や地方自治体の援助と合わせて、格安且つ継続的な支援活動が可能になるでしょう。
そして、実際に、埼玉県や横浜市では行政による支援が有るという話も、紹介されていました。
となると、今後知財コンサルを視野に入れるならば、知財活動が軌道に乗っていない会社(ベンチャー企業など)に対して、行政支援を紹介し、→継続的に知財コンサルを行う。
というのが、現実的な稼ぎ方ということになるのでしょう。
ところで、会場では別のこともしっかり観察してきました。
それは、聴講者の年代。
見事に20-60代までばらけていましたね。
つまり、全年代的に注目を浴びる分野ということなのでしょう。
意外にも、若い人やご年配の方が多くて、驚きました。
これからが楽しみです。
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コメント

  1. アバター不良社員 より:

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    始めてコメントします。
    知財コンサルの報酬は、いずれ時間が解決してくれる問題だと私は思っています。つまり、今は報酬云々で議論するならばやらないほうがいいでしょうし、価値を認めてくれる人が出てくるならば報酬の多寡に問題が生じることはないだろうということです。新しいコンサル像を提供する初期の時点において、その価値や効果に疑問を呈する人は多数いるでしょうが、価値や効果の生ずる結果を出してこそ始めて認められるのだと思います。それまでは実践あるのみです。当初は手弁当覚悟でやるつもりでいなければ、何も結果は出ません。それだけのことです。

  2. アバタードクガク より:

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    不良社員さんコメントありがとうございます。
    さて、時代とともに、コンサル技術も向上していくとは思うのですが、それがいつになるかというのは気になります。
    ところで、現在でも報酬をもらっていて、且つ、その価値を認められている知財コンサルはいると思うのです。
    それに対して、報酬を得られるような価値が認められない知財コンサルもやはりいると思うのです。
    それで、価値を認められるためにどのようなコンサルが必要なのかという情報が、私達(弁理士)に必要ではないかと思うのです。

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