弁理士試験-特54条、訴訟との関係について

特54条、訴訟との関係について
54条 訴訟との関係について – 4年目
2012/09/04 (Tue) 20:58:38
青本の54条にも説明されていますが、仮差押命令と仮処分命令がどういったものか分かりません。
具体的にはどういった命令で、どういった効果があるのでしょうか?
確か差止請求のところでも出てきた気がします。
よろしくお願いします。
Re: 54条 訴訟との関係について – 管理人
2012/09/14 (Fri) 14:58:30
仮差押命令とは、例えば、債務者の財産を仮に差し押さえることができる旨の命令です。
これにより、訴訟においても損害賠償請求を容する判決が確定し強制執行ができるようになるまでの間に、債務者が財産を隠匿等することを防止できます。
また、仮処分命令とは、例えば、侵害品が製造販売されないよう、暫定的に製造販売を禁止することができる旨の命令です。
これにより、特侵害品の製造販売の禁止を求める差止請求をする場合に、訴訟において差止請求を認容する判決が確定し強制執行ができるようになるまでの間に、損害が拡大することを防止できます。
Re: 54条 訴訟との関係について – 4年目
2012/09/16 (Sun) 22:02:07
返信ありがとうございます。
具体的に分かりました。
では、権利者が損害賠償請求、差止請求についての訴訟に敗訴した場合で、仮処分命令や仮差押命令をしていた場合、相手方に対して何らかの賠償責任が発生しますか?
また、論文試験及び口述試験では、この内容に言及すべきでしょうか?
よろしくお願いします。
Re: 54条 訴訟との関係について – 条文は友達
2012/09/17 (Mon) 01:21:36
「仮処分命令や仮差押命令 特許」でネット検索すれば、104条の4の立法趣旨がどのように規定されたかが、判事でもあり、試験員でもある高部さんの論文を参照することができます。ぜひご参照のうえ、疑問を解消してみてはいかがでしょうか?
Re: 54条 訴訟との関係について – 条文は友達
2012/09/17 (Mon) 18:00:07
PS.
高部判事は、一太郎事件の判事でもあり、最近の著作権侵害裁判、釣りのゲームソフトの画面に関する裁判の判事でもあります。
Re: 54条 訴訟との関係について – 管理人
2012/09/18 (Tue) 14:45:59
条文は友達さん
回答への御協力ありがとうございます。
さて、権利者が訴訟に敗訴したときに、仮処分命令や仮差押命令をしていた場合、相手方に対して何らかの賠償責任が発生することはあります。
なお、仮処分又は仮差押をする場合は、損害発生に備えて一定の担保金が必要になります
また、論文試験及び口述試験では、この内容に言及する必要はないと思います。
というか、多分そこまで聞かれないでしょう。
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