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R01年短答著作不競問03
著作権法に関し、次のうち、最も不適切なものは、どれか。
枝1
1 高等学校の入学試験問題において、公表された随筆の一部を含む問題文を出題する場合には、当該随筆の著作権者の許諾を得る必要はない。
解答
◯ 入学試験等の試験問題としての複製は、著作36条によって例外的に無断利用できる(著作権テキスト 2019年度 第69頁)。
枝2
2 小説の著作権者の許諾なく、その一部を翻案して、小学校の教科用図書に掲載する行為は、翻案権の侵害とならない。
解答
◯ 公表された著作物は、教科用図書に掲載できる(著作33条)。そして、この場合には、当該著作物について、翻案による利用が認められてる(著作47条の6条第1項第1号)。
枝3
3 民事訴訟の手続において、立証に必要な他人の著作物の写しを証拠として提出するために、当該著作物を複製する場合には、当該著作物の著作権者の許諾を得る必要はない。
解答
○ 著作物は、裁判手続のために必要と認められる場合には複製できる(著作42条1項)。
枝4
4 建築物の写真を掲載した旅行ガイドブックを販売する場合には、当該建築物に係る建築の著作物の著作権者の許諾を得る必要がある。
解答
✕ 建築の著作物は、建築による複製等の場合を除き、いずれの方法によるかを問わず利用できる(著作46条)。
枝5
5 公表された著作物は、いかなる場合であっても、点字により複製することが許されている。
解答
◯ 公表された著作物は、点字により複製できる(著作37条1項)。
コメント
R01年短答著作不競問03枝2解答誤記
(著作46条の6条第1項第1号)→(著作47条の6条第1項第1号)
ご指摘ありがとうございます。
修正させていただきました。