テレビで公知?(オセロの松嶋尚美さん)

テレビで公知の話
なお、本日の本室更新は「改正実用新案法15条2,3項」です。
「オセロ・松嶋、特許逃しセレブの夢散る…生理用ナプキンをプロデュース」(おおさか報知)
記事によると、
オセロの松嶋尚美さんがプロデュースした
黒い羽の生理用ナプキンが全国発売されるという。
2007年5月に、
テレビ大阪系バラエティー番組で
「黒い羽のナプキンがほしい」と
P&Gを名指しし、企画が始まったとか。
さらに、記事では、
「これは世界特許とらなって、そろばんはじいてもらったら、30年かけて3ケタの億いくやろと」と世界各国での特許料で数百億円という数字を試算。頭の中に「(東京の)白金に300坪の家」が躍ったそうだが「メディアで言ったら(アイデアは)みんなのものになるんですって。億万長者の夢、破れました」とあっけらかん〔引用ママ〕。
とあるが、
この話が本当なら、
テレビ番組による公表で公知となった例になる。
しかし、新規な発明だったのかがは疑問だ。
というわけで早速調べてみた。
ざっと見たところ関連がありそうなのは、
ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー(略称P&G)の
2006年10月26日の出願(特表2009-512489)。
「【請求項1】
i)液体透過性トップシート(14)と、
ii)少なくとも部分的に周囲が前記トップシートに接合された、バックシート(24)と、
iii)前記トップシートと前記バックシートの間に配置され、周辺部(28)を有する、概ね平面状の吸収性コア(20)、とを含む、複数の層から成る吸収性衛生物品(10)において、
前記物品の前記層のうちの一層(16)の少なくとも一つの領域に、該領域の疎水性が増大するようにインク(18)が付与され、
前記インク(18)の付与領域が、部分的に前記コアの上方に位置し、且つ、前記コアの前記周辺部(28)の少なくとも一部を横断して外側に延在し、前記領域は前記コアの全体は被覆しておらず、
前記インク(18)の前記付与領域が、完成物品において少なくとも部分的に目視できることを特徴とする、吸収性衛生物品。」
要は、衛生物品の長手方向に沿って、
両サイドに延在する2つのストライプ形や、
衛生物品の周辺部を包囲する形で、
0.4cm~3cmの幅のインク領域を設けるという発明。
で、このインクが、最終製品中で目視できる限り、
赤・緑・青・黒又は白を含む任意の色彩ということなので、
まあ、黒の羽には近いのではないだろうか?
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