打ち合わせ中に気をつけること

本日、本室の更新は「意匠法50条」です。
興味があったらご覧下さい。
良い明細書、
ひいては強い特許権を取得するためには
良い打合せをする必要があります
今日は打ち合わせ中に気をつけることを、
具体的に紹介します。
まずは、聞く姿勢
別に背筋を張るとかそういうことじゃないです。
発明者は、話の上手い人、下手な人など色々な方がいます。
そこで、上手に聞き出すためには、
よく聞くことが一番大切なのです。
次に、聞き出すこと
実施例が1つだけでは、明細書は不完全です。
つまり、良い明細書には、
複数の実施例が漏れなく記載されています。
そのため、様々なバリエーションを聞き出す必要があります。
具体的には、
部品、中間品、最終製品を聞く。
材料、中間工程、最終工程を聞く。
使用場面、応用製品を聞くなどなど・・・。
ここでは、弁理士としての聞き出すテクニックが必要になります。
そして、発明者の確認
ここで注意するのは、
弁理士は絶対発明者を認定してはいけない
ということです。
発明者の認定は、お客さんや発明者自身に完全に任せましょう。
後々、発明者か否かで大きく可能性があるからです。
なお、意見を求められた場合は、
一般的な発明者の基準を答えれば良いでしょう。
つまり、単なる管理者、補助者、後援者、委託者等は、
発明者にならない
と、答えます。
最後に、請求項と実施例について説明します。
ここで、発明者やお客さんが異議を挟んだら素直に受けましょう
プロとしてのプライドは大事ですが、
発明は弁理士のものではありません
お客さんの考える発明をいかに正確に表現するかが、
弁理士の仕事なのですから。
打合せの話は次回に続きます。
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