任天堂法務部が本当に最強か調べてみた
任天堂法務部が最強であるという話を聞いたので、
どれくらい訴訟に強いのか調べてみた。
裁判例情報で公開されている日本国内の知財訴訟判決の内、
最終的に実質勝訴した割合(勝訴数/事件数)を調べてみた。
当然、未公開判決や和解などもあるので、
正しいデータではないことはご理解頂きたい。
で、結論から言うと100%の勝訴率で、さすがは最強と言われるだけある。
『実際は敗訴もあるんだよ~』みたなオチをつけようと思ったのだが、
地裁で一回負けてるくらいで全勝だから恐ろしい・・・
勝ち
昭和43(ワ)1041号「実用新案権侵害事件」 原告LEGO VS 被告任天堂 →原告の請求を棄却
勝ち
平成14(行ケ)478号「審決取消請求事件」 原告任天堂等 VS 被告データイースト →一部審決を取り消す
勝ち(一審は負け)
平成13(ワ)15594号「不正競争行為差止等請求事件」 原告任天堂等 VS 被告エンターブレイン等 →原告の請求を棄却
平成14(ネ)6311号 「不正競争行為差止等請求控訴事件 」 原告任天堂等 VS 被告エンターブレイン等 →賠償金の支払い命令
勝ち
平成15(ワ)23079号「損害賠償請求事件」 原告タクトロン VS 被告任天堂 →原告の請求を棄却
平成18(ネ)10007号「損害賠償請求控訴事件」 原告タクトロン VS 被告任天堂 →原告の控訴を棄却
勝ち
平成16年(ワ)11209号「損害賠償等請求事件」 原告任天堂等 VS 被告大創等 →任天堂等に100万円を支払い謝罪広告を掲載することで和解
勝ち
平成19(ワ)32196号「不当利得返還請求事件」 原告タクトロン VS 被告任天堂 →原告の請求を棄却
勝ち
平成20(ワ)20886号等「不正競争行為差止請求事件」 原告任天堂等 VS 被告嘉年華等 →被告製品(マジコン)の譲渡等を差止
勝ち
平成20(ワ)4056号「損害賠償請求事件」 原告池上インキュベーター VS 被告任天堂 →原告の請求を棄却
勝ち
平成21(ワ)40515号等「不正競争行為差止等請求事件」原告任天堂等 VS 被告マジカルカンパニー等 →被告製品(マジコン)の譲渡等を差止、及び賠償金の支払い命令
平成25(ネ)10067号「不正競争行為差止等請求控訴事件」原告任天堂等 VS 被告メディアフォース等 →被告の控訴を棄却
※マリカーの商標登録異議申立事件は、特許庁内の手続きなので上の調査範囲には含まれません。
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