知財業界での夢と希望

弁理士の日
弁理士 実務 独学 チワワ

本日7月1日は弁理士の日です。今年も弁理士の日を勝手に盛り上げるために、「弁理士の日記念ブログ企画2021」と銘打って、知財系ブロガーの皆様にご協力いただき、共通テーマで記事を書いております。
さて、今年のテーマは「知財業界での夢と希望」です。

知財業界に希望はある?

常日頃、夢も希望もないと自虐的に言っていますが、氷河期世代(1970年頃から1980年生まれ)より前の世代であれば、十分に希望はあります(後ろの世代は言わずもがな)。
ここで、私流の希望の定義ですが、ずばり雇われ弁理士で年収1000万です。
ただし、年収1000万に達するにはある程度の環境にいて且つ所定の条件を満たしているという条件もあります。
しかし、運ではなく計画して年収1000万を狙えるというのは、知財業界(弁理士に限定)の魅力というか希望であります。

なお、本記事における知財業界ですが、「事務所の特許系弁理士」にフォーカスされています。
これは、私が事務所の特許弁理士であるという事情によりますのでご容赦ください。
また、本記事におけるある程度の環境にいて且つ所定の条件を満たしていなくても、年収1000万を達成する方はいます。

氷河期世代の底辺弁理士でギリギリ年収1000万

さて、氷河期世代より前の世代ということを言いましたが、今から狙うという話であるので、すでにある程度の環境にいて且つ所定の条件を満たしている方は除外されます。
具体的に希望がある環境ですが、①売上ベースで年収が決まること、②自分の売り上げが明示されること、③年収が売り上げの4割以上であること、及び④出願件数が伸びていることです。
つまり、各年毎に明示される売り上げ4割が年収となる環境であり、且つ仕事に困らないことです。
で、そのような環境ですが、近年は人材不足ということもあり、特に中規模以下の事務所において比較的に珍しくない環境であると思います(中には、売上ベースで5割という事務所もあるそうです)。

そして希望がある条件ですが、①弁理士であること、②国内明細書を書けること、及び③外国中間手続きを処理できることです。
弁理士と国内明細書についての説明は不要でしょう。
外国中間手続については、やはり国内と比較して単価が倍以上であるという点が大きいです。
上記の条件を満たすように努力して、上記の環境の職場に転職することは、計画的にできます(転職については「特許事務所に初めて転職する前にやるべき5つのこと」をご参照ください ※売り上げベースであるか否かの確認はエージェントの利用が効率的です)。

また、『年収1000万は簡単』とおっしゃる非凡な方もいらっしゃり、上記環境と条件を満たさずに年収1000万を達成する事例も多く存在します。
ただ、自称凡庸な方が計画的に希望を叶えるためには、実務力を身に付けて、所定の環境を満たす職場に転職することをお勧めします。
『えー実績はあるの?』
というご指摘もありそうですが、氷河期世代の底辺弁理士(文系・英検準二級・40代)である私ですが、その実績でギリギリ年収1000万を達成しました。
蛇足ですが、年収1000万を目指したい方がいらっしゃれば、弊所はそのような環境でありますので、ぜひご連絡ください。

新しい仕事の工夫

氷河期世代に希望がないというわけでもないです。
具体的に、独立するという選択肢を除いて、氷河期世代の底辺弁理士である私は、希望を叶えるためにいくつかの新しい仕事の工夫をしました。
(これも蛇足ですが、事務所からアサインされる仕事をこなすだけで希望を叶えることができるのが理想でした・・・)

具体的には、営業活動の権限を認めてもらうことです。
アサインされるクライアント以外を増やすために、事務所に特別に営業活動の権限を認めてもらい、自分の売り上げを底上げしています。
目立つところで言えば職務発明制度の導入支援などがあります。
ただし、コンフリクトチェックは必ず行っています。

また、今後の可能性として、半独立もありだと思います。
具体的には、事務所からアサインされるクライアントの仕事はこなしつつ、自らが獲得したクライアントについては、事務所に事務的手続きの代行対価として手数料(例えば売り上げの3割)を支払うような形態です。
事務所としては、せっかく育てた人材が早期(例えば3年程度で)離職してしまうのは大きな損失です。
他方、独立を望む側として、事務的手続きの負担は少なくありません。
そこで、両者のバランスをとって、離職時期を先延ばしにして、(実質的に)独立直後の事務的手続きの負担を軽減するというアイディアです。
機会があれば、挑戦してみたい形態ですね。

おわりに

以上、知財業界(というか特許弁理士)の希望の可能性について書かせていただきました。
なんだか、夢のない話になってしまいましたが、狙って1000万というのは、一つの希望だと思います。
なお、他の方々の記事をまとめていますので、「弁理士の日記念ブログ企画2021」もご覧になって頂ければ幸いです。

コメント

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