ニュース-危機感?知的財産推進計画2010

危機感?知的財産推進計画2010
知的財産推進計画2010
1.ベンチャー・中小企業に対する特許関係料金の減免制度を拡充する。
2.弁理士費用の負担を軽減させるなどの方策(例:「特許パック料金制度」(特許
庁へ支払う費用と弁理士費用を合わせた低額な料金制度))について2010年度中に結論を得る。
3.事業に資する知的財産マネジメントに関する多様な相談を一元的に受け付けるワンストップ相談窓口を2010年から全国に整備する。
4.特許の活用促進や大学を含めた幅広いユーザーの利便性向上に資するべく特許制度を見直す。(例:ライセンス制度の利便性向上、大学・研究者にも容易な出願手続)
5.日米欧韓中を中心に各国における特許審査結果の実質的相互承認に向けた取組を進めるとともに、出願手続の統一及び簡素化のための制度整備を行う。
6.模倣品・海賊版による被害を減少させるための世界的な条約の交渉を2010年中に妥結する。
このうち、危機感を覚えるのは、
2と5。
2については、財源の議論がされていないというにも関わらず、
「特許庁手数料10万、弁理士手数料10万」
という具体的な事例が想定されていることです。
最悪、一定数の受任が義務化される可能性もあります。
その場合、差額を負担するのは各弁理士になるかもしれません。
5については、
日本よりも審査が甘い米国などに
第一国出願が集中する可能性があります。
(日本語でも米国では仮出願が可能である。)
米国は審査請求制度を採用していないので、
各日に日本出願よりも早く審査結果を得るためには、
そういう活動が予想されるわけです。
(実際は、金銭的な問題があるので、
全件に翻訳文を作るわけにはいきませんので、
仮にそうなっても一部に留まると思われます。)
それにしても、
確実に世界特許に向けて進んでいますね。
これがチャンスともいえるわけですが・・・。
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