維持審決で商標権者が逮捕
【続報】
元社長らに有罪判決が出ました。
・「シュア」で虚偽資料、元社長らに有罪判決(YOMIURI ONLINE)
・特許庁にウソの納品書で商標存続を偽装 会社社長ら逮捕 初摘発(産経ニュース)
登録商標が取消を免れるため、
特許庁に虚偽の納品書を提出し、
登録の維持審決を得たとして、
商標法違反の疑いで、
家電機器製造販売会社「石崎電機製作所」社長ら2人が逮捕されたそうです。
どうやら、同法違反罪をめぐる摘発は全国初。
対象登録商標は「SURE(シュアー)」など。
これについては知財高裁にてすでに審決取り消し判決が出ています。
・平成20(行ケ)10101
・平成20(行ケ)10102
・平成20(行ケ)10103
判決文を読むと、
決め手となったのは電話番号の矛盾のようで、
「本件納品書(控)1の作成日付の遡記」の項において、
「本件納品書(控)1の日付欄に「2004年7月1日」との記載があり,宛先欄に「カブシキカイシヤアズマTEL E」との記載があることは,上記1(1)エ(ア)及び(イ)のとおりである。
~中略~
同社は,少なくとも平成13年1月から平成17年2月までは,上記「E」の電話番号を使用していなかったこと,B個人も,これまで,上記「E」の電話番号を使用したことがないことがそれぞれ認められる。
~中略~
そうすると,遅くとも平成16年11月25日には石崎電機の代表者を務めていた被告(甲5)は,本件納品書(控)1につき,その作成日付を遡らせてこれを作成したものと推認される・・・」〔引用〕
と指摘されています。
正直、これを発見した被告(or代理人)はスゴイ!
まさに執念ですなぁ。
なお、和解金名目で1800万円を要求していたため、
詐欺未遂容疑でも立件する方針とのこと。
悪いことはできん・・・。
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