ニュース-特許行政年次報告書が公開されました

ニュース-特許行政年次報告書2009年版が公開されました
なお、本日の本室更新は「商標法1条」です。
特許行政年次報告書2009年版
特許行政年次報告書2009年版〈統計・資料編〉(特許庁HP)
特許行政年次報告書2009年版が公開されたので、
ぜひとも、一読しておきたい。
今年の注目は、
第1章 知的財産全体についての取組」と、
第5章 知的財産人材の育成」だ。
目新しさは無いが、政府方針を再確認できる。
でも・・・政権交代になったら、一新される?
毎年結構参考になるのが統計。
例えば、第1章 総括統計の「特許」のデータを見ると、
2005年をピークとした出願件数の減少傾向が、
今後も続きそうだということが分かる。
(分かってはいたことだが)
こういうことは、結果だけ知っていてもダメなことがあり、
その根拠となる資料を提示するのに一苦労することも少なくない。
そういう意味で、統計資料は要チェックだ。
蛇足だが、よく言う「量から質への転換」の根拠に、
出願件数の減少が挙げられるが、
本当に質への転換がされているのかは疑問だ。
出願人の反発を買うのは間違いないので、
「量・質ともに減少」とは言えないのだろうけど。
他に統計で気になるデータとしては、
第2章 主要統計の「審査・審判の審査・審理期間」のデータ。
2008年はファーストアクションまでの期間が28ヶ月を超えており、
ファーストアクションまでに2年以上かかっている。
審査遅延が悪化しているといえるかましれない。
といっても、「特許出願における審査順番待ち件数」のデータによれば、
審査待ち件数は減っているのだから、
今後は改善されるのであろう。
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