ニュース-商標登録出願の市場を広げる新サービス

商標登録出願の市場を広げる新サービス
「“商標登録”をもっと身近に、簡単に――弁理士が立ち上げたオンライン商標登録サービス「Cotobox」」(techcrunch)
「金原商標登録事務所、商標登録出願書類の自動作成アプリを無償提供」(キーマンズネット)
Toreruが成功したせいなのか、
個人でも簡単・短時間で商標登録出願ができるようなサービスに広がりが見えています。
これらのサービスは、従来の広告をバンバン打って薄利多出願を狙うというサービスとは異なり、
従来商標登録出願が『面倒で』しなかった個人が出願するという点で、
商標登録出願の市場を広げる新サービス であると考えています。
この点、一般には、従来の質の悪い競業者というイメージで取られると思いますが、
企業が出願人になりにくいという点から、現事務所のパイを奪う結果にはならないと考えています。
ところで、類似サービスが出現すると睨んでいましたが、思ったよりも早かったですね。11/24 修正)
リーガルテックが話題になるうちにブランドを固めた事務所が勝つと思いますので、
今後は広告を打つか、調査の部分で差別化することになると予想しています。
20180402追記
TM-Robo
また、新しいサービスが登場しました。
『人工知能が登録済み商標との類似度を判定し商標登録の可能性を百分率で表すインターネットサービス』
とのことです。
【関連記事】
「AIで弁理士が失業」
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なお、直近の本室更新は「転職について」です。

コメント

  1. kanehara より:

    SECRET: 0
    PASS: ce57e08b5a4a3d20cdb11896e121e989
    金原商標登録事務所です。
     * * *
    当事務所が提供しているものは、簡単・短時間で商標登録出願ができるようなサービスではありません。
    提供しているツールはデジタル技術を使っていますが、単に書式を整えるだけのもので、その分、調査や、指定商品・指定役務の検討や専門的判断を行わなければならない、できればきちんと弁理士に依頼するべき、弁理士がどれだけの調査や検討をするか、自分で手続きをすることのリスク、などを、利用規約から、調査・検討するべき事項まで、くどいくらいにあちこちに書いています。
    当事務所が仕事を受けた場合には、商標登録出願までに、通常は最低でも数日はかけています。
    もちろん特急の例外はあります。
     * * *
    当事務所がこのツールを公開したのは、市場を広げるためではありません。
    従来も普通に個人の方、起業される方の仕事は受けています。
    ところがどうしたことか、最近、各弁理士のウェブサイトで、自分でも商標登録できます、商標を登録したかったら、類似検索をして、後は書類を作って提出、みたいな、類似商標以外のことも、弁理士の専門的な検討も何も説明のない、安直な説明が出回っています。わざわざ弁理士業界の市場縮小をする意図がわかりません。この風潮に対するアンチテーゼです。
     * * *
    当事務所の提供するツールは後追いではありません。ましてや成功モデルの模倣ではありません。2004年には開発し、依頼者からの送信メールが商標登録願のひな型の形で受信されるよう、事務所サーバー内で使っていたものです。もちろんAIでも何でもありません。このようなウェブ上での書類作成とか、他のオンラインで申し込みみたいなものは、その頃からあるもので、技術的には、単なるメール送信フォームや、ショッピングカートを変形したにすぎない、何ら新しいものではありません。
     * * *

  2. ドクガク より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    コメントを頂きありがとうございます。
    意図と全く異なる形の記事となってしまったようで恐縮ですが、
    外部からの一つの見方として、このようなものがあるとご理解頂ければ幸いです。
    また、当方の意図としては、いずれも個人が本人出願できるツールというよりも、
    個人が簡単に出願依頼できるツールであると考えております。
    当然、商標調査の部分について、一般人が簡単に行えるものではないのはご指摘のとおりです。
    なお、「後追い」については、不正確でありましたので訂正させて頂きました。

  3. kanehara より:

    SECRET: 1
    PASS: ce57e08b5a4a3d20cdb11896e121e989
    誤解されるといけないのですが、私はこのブログ主様に文句を書いているわけではないので、お気を悪くしないでくださいね。
    「いずれも個人が本人出願できるツールというよりも、」「個人が簡単に出願依頼できるツール」というのも違いまして、私は、出願依頼できるツールなど公開していません。
    弁理士は、他の会員を誹謗中傷してはならないので、これに対する批判はぼ書いて書いたり(前回のコメントでギリギリです)できないため、批判があればあえて抑えて、それに対するアンチテーゼは別の形で提示するしかないのです。
    そこで、自分で出願できます、類似商標を調査したら、あとは書式をダウンロードして書類を書いて、出せばOKみたいな、何の目的でそんなことを書いているのか意味不明なネット上のページに対するアンチテーゼであることは、前回のコメントで書きました。
    もう一つは、自動で簡単に書類を作れて、すぐに出願できるものへのアンチテーゼでもあります。
    私が公開したツールは、出願依頼できるツールでなく、商標登録願のひな型を作るツールでしかありません。特許庁あたりが公開しているただのWORDのひな型と同じ程度のものです。
    このツールを利用して作成した書類は、ひな型でしかないことは、利用規約その他、あらゆる所で何度も目に触れるように書いています。正直、ワープロを使える人であれば、使う必要がないものです。
    この意味は、3分や10分で出願書類ができるようなサービスに、5000円とかでも支払い必要がない、というアンチテーゼです。
    私のツールの利用規約には、これで作ったものはそのまま出せば、ほぼすべて拒絶理由通知が来ると明確にうたってあります。
    別のツールについては言及しませんが、ネットでもそろそろ話題になっています。「東京三菱UFJ銀行}」でも「amazon.com」でも「特許庁」でも「日本弁護士連合会」でも「イトーヨーカドー」でも「深田恭子」でも「安倍晋三」でも「トヨタ自動車」でも「LOUIS VUITTON」でも、それで検索すれば「45区分で登録できそうです」と出る検索システムのことです。
    私のツールと似ていると思いますか?
    弁理士の商標業界もここまで堕ちたか、みたいに今日あたりは既にネットで書かれているのを見ました。当人も検索が出鱈目なのを指摘されたら、検索を直すのではなく、そのコメントを消しています。その後のネット上の情報では、標準文字登録されている「グーグル」などでさえ、登録できそうと出るそうです。
    外部からの一つの見方としてあるのかもしれませんが、22日には処分の申告や消費者庁への情報提供も正式受理されています。たぶんサイトごと消えるだろうと思います。
    AIでもありません。貴殿のこのブログにもサイト内検索がありますがgoogleが無料提供しているサイト内検索を自分のサイトにつければAI対応サイトを自称できます。googleは技術に取り入れていますから。
    私の目的通り、私の公開したツールに関していえば、1人くらい利用した人がいると思いますが、私の文章を読んでくれた方は、期待通りの反応を示してくれています。
    他のサイトで、自分でも商標登録できると読んだので、その準備をしていて調べていたが,私のページを読んで、やはり弁理士に頼んだ方がいいと思ったという人、それでもお金がないので、通常の半額くらいで、調査と書類作成だけ頼んで、後は自分でやるという人、そういう人ばかりが増えました。
    きちんと説明すれば当たり前のことだと思います。

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