世界特許実現の話。
なお、本日の本室更新は「改正商標法41条の2」です。
・「世界特許」実現へ来週会合=参加検討、15カ国に拡大(時事ドットコム)
「世界特許」の実現に向けた多国間審査協力網の
構築計画を具体化させるため、
出願手続きの共通化などについて協議する会合を開くことを、
特許庁が明らかにしたそうだ。
日米英韓など10カ国の他、
新たに中国、欧州など5カ国・地域が出席を検討しているという。
・・・全15カ国・地域の当局に寄せられる特許出願件数は、
世界全体の9割に達するとか。
もう秒読みなんじゃないか?
世界特許が実現したらどういう法制度になるのか?
どこで検討しているのだろうか?
誰か偉い人、
教えて下さい。
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コメント
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世界統一特許はまだ先だと思います。
欧州統一特許だってまだできていないのですから。
ただ、審査の依存はできると思います。アメリカで特許になれば、ロクに中味をみないで日本でも特許すればいいだけの話です。特許要件は判例の影響を受けますので、世界統一裁判所でも作らないと無理で、そうすると、特許要件はどうしても差異ができます。判例の解釈を許さないほどの詳細な条約が可能とも思えません。
結局、基礎的な要件を統一して、それさえ具備すればとりあえず世界特許を付与して、各国の判例に影響される要件について特許付与後の異議申し立てか侵害裁判で各国で争わせるということが考えられます。
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> 世界統一特許はまだ先だと思います。
> 欧州統一特許だってまだできていないのですから。
おっしゃるとおりだと思います。
効力も同じ特許権を世界中で発生させるのは不可能でしょう。
そういう意味では、世界特許は実現困難だと思います。
ただし、単に世界各国で特許権を発生させるだけ、
つまり、審査結果を各国で流用するのは可能だと思います。
ここで心配しているのは、外内出願や内外出願の仕事が減ることです。
特許事務所の翻訳単価は、通常の翻訳会社よりも高くなっています。
そのため、出願人が自ら(翻訳会社に依頼して)翻訳して、
外国の代理人に直接出願依頼するようになれば、
仕事が激減するおそれがあると思うのです。