返信先: 弁理士と特許技術者の違い

#6473
ドクガク
キーマスター

キョウガクさん、ありがとうございます

さて、ご質問ですが、二つ違いを挙げられると思います。
一つ目は、「弁理士先生としてのプライド」の有無です。先生である以上、間違えは恥ずかしいことになりますので、間違わないように手続きのアレコレや法律について色々と調べようとする動機が生じます。その結果、手続きが慎重になって、より方式的なミスが少なくなるという結果が生じます。

もう一つは「周辺法(意匠/商標/著作/不競)を学ぶ意欲」です。肌感覚ですが、弁理士という肩書があると色々と周辺法についても相談されます。そのためか、有資格者は、周辺法を事前に調べるという意欲があると思います。

ところで、有資格者としては、保身のためにその価値を維持する努力をする必要があります。確かに、明細書作成能力、及び技術の理解力については、御指摘の通りで特に弁理士が優れているわけではありません。しかし、補助者を管理監督してないという建前が崩れると、補助者単独での実務能力を認めることになり、技術士や行政書士等の実務能力を肯定する結果ともなります。
私は、その防波堤が、管理としての教育と、監督としてのクレームチェックであると考えています。試験を経て能力が担保された弁理士が管理監督を行うことによって、業務の妥当性が担保できるという点で、クライアントに与える安心感が特許技術者とは異なるとも思います。

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