ニュース-商標から考える大勝軒のれん会分裂

商標から考える大勝軒のれん会分裂
「大勝軒 味と心を守る会」田内川氏、分裂騒動で“本家”の話し合い「応じる」(スポーツ報知)
「大勝軒のれん会」から「大勝軒味と心を守る会」が分離独立して、
分裂騒動が巻き起こっているそうです。
この点、商標からみてみると、
「のれん会」サイドは、
株式会社大勝軒の「大勝軒」(登録3105120 、登録5138087)と「山岸大勝軒」(登録5700526)、
が権利化されている。
一方「守る会」サイドは、
登山 義一氏の「東池大勝軒おはこ」(登録5170239)が権利化されている。
また、株式会社大勝軒TOKYOは、分裂危機を感じてか、「大勝軒next」(商願2015-020080)を出願している。
これだと、一見「守る会」は分が悪いようにも思える。
しかし、上記の他にも、
大華物産株式会社の「元祖つけそば\中野大勝軒」(登録5328998)
株式会社エゴイプセの「大勝軒まるいち」(登録5170239)
後藤 伸二氏の「山形つけめん∞谷地大勝軒」(登録5491274)
などがあり、「大勝軒」の識別力は失われているように思われる。
そのため、実際には五分五分といったところだろうか?
(それでも、「のれん会」側としては、「大勝軒next」が登録になったら異議申し立てなどをしたいところか?)
※大華物産株式会社の「元祖つけそば\中野大勝軒」(登録5328998)の店舗である「中野大勝軒」は、大勝軒の元祖にあたり、現在どちらのサイドにも立っていない様子。
なお、「守る会」の代表である田内川氏が経営(又はプロデュース)する「大勝軒next」「お茶の水 大勝軒」では、
なぜかご当地グルメで有名な「勝浦タンタンメン」を提供しており(又は提供していた)、
「大勝軒」らしさをどこかに置き忘れてしまったようなので、個人的な好みで言えば「のれん会」を擁護したい。
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コメント

  1. 関西の弁理士 より:

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    どうもごぶさたですm(-_-)m
    ところで、ここに挙がった商標には商標登録第4592964号(指定商品:30類 穀物の加工品)が抜けている気がするのですが。
    題意外だからですか?

  2. ドクガク より:

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    どうもごぶさたです。
    さて、カネジン食品株式会社のご指摘ですが、
    多分、その権利者は無関係だと思いましたので外しています。
    ちなみに、株式会社大勝軒の登録4741943「いけめん」(43類)とかも、
    テーマと関係ないので無視しています。

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