弁理士試験-新規性喪失の例外

新規性喪失の例外
新規性喪失の例外 – yutaro
2014/03/08 (Sat) 12:05:48
お世話になっております。
特許庁の初心者テキストには、
乙の発明が発表されてから、乙が30条適用出願をするまでの間に
甲による同一発明についての出願があると、乙は特許を受けられない旨が記載されていますが、
もし、甲の出願が、出願公開前に拒絶されれば、乙は特許を受けられるという解釈で合ってますでしょうか。
また、意匠でも4条で同様の規定がありますが、
上記のような乙の意匠の発表から出願までの間に甲による意匠出願があれば、乙の出願は拒絶される旨が
参考書等に書かれています。
ところが、意匠法の場合、特許法のような登録前の公開(出願公開)がないので、
甲の意匠出願が、乙の発表意匠にもとづき拒絶された場合には、乙は登録を受けられるという解釈で合ってますでしょうか。
以上よろしくお願いします。
Re: 新規性喪失の例外 – 管理人
2014/03/17 (Mon) 14:58:00
乙が発明を発表してから、乙が新規性の喪失の例外の適用を受けた特許出願をするまでの間に、甲が独自に創作した同一発明について特許出願した場合に、甲の当該出願がその出願公開前に拒絶されれば、乙は特許を受けられる可能性があります。
一方、乙が意匠を発表してから、乙が新規性の喪失の例外の適用を受けた意匠登録出願をするまでの間に、甲が独自に創作した同一意匠について意匠登録出願した場合に、甲の当該出願が拒絶されれば、乙は意匠登録を受けられる可能性があります。
Re: 新規性喪失の例外 – yutaro
2014/03/17 (Mon) 21:34:47
管理人様、ご回答ありがとうございます。
初心者テキスト等が、基本的なパターンのみを書いているような気がしながらも、自己解決できませんでしたので質問させていただきました。
ところで一つさらに気になったのですが、
「甲が独自に創作した同一発明(意匠)」の部分に関して、
仮に「甲が独自に創作した異なる発明(意匠)」とした場合において、
もし甲の出願が出願公開されてしまえば、乙の出願が進歩性拒絶(創作非容易性拒絶)を受けてしまうであろう場合に、
甲の出願が出願公開前に拒絶されてしまえば、乙が特許(意匠登録)を受けられるという理解で合ってますでしょうか?
Re: 新規性喪失の例外 – 管理人
2014/03/18 (Tue) 12:02:21
特許と意匠が混在しているので回答しにくいですが(意匠は登録後に公開)、概ね合っています。
【関連記事】
「意4条2項について」
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